2004 Fiscal Year Annual Research Report
日本・アジア・アフリカの学校の連携による自然環境教育に関する研究
Project/Area Number |
16611008
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Research Institution | Naruto University of Education |
Principal Investigator |
喜多 雅一 鳴門教育大学, 学校教育学部, 助教授 (20177827)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村田 勝夫 鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (60028206)
米澤 義彦 鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (90033935)
小野 由美子 鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (20177273)
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Keywords | 自然環境教育 / フィリピン / カンボジア / ガーナ / 土壌 / 石けん / 洗剤 / アミノ酸 |
Research Abstract |
日本・アジア・アフリカの学校の連携による自然環境教育を推進するため,本学で目的に添う教材開発(洗剤や土に関する)をガーナからの留学生と和歌山県の高校教諭が共同でまず行い,それを徳島県城南高校で1年にわたって,有効性を実践研究した。有効であることが確認されたものを平成16年8月にフィリピンの国立カタドワネス高校で日本の現職教員(愛媛県の中学校教諭)を同行し,研究授業を実施した。また本学の学部生に同じくこの高校で環境教育教材を用いた研究授業を実施した。またその地域(ビコール州)の教員用成蹊大学ビコール大学と研究協議し,お互いの附属学校で継続的に共同研究していくことに合意した。また徳島県城南高校での授業実践を続けながら,平成17年2月にカンボジア国立教育大学の附属高校で同様に自然環境教育に関する研究授業を徳島県の中学校教諭(トックトライというカンボジアのソースの中にアミノ酸が含まれていることを確認する授業)と愛媛県の中学校教諭(河川水中の洗剤量について)が実施した。それぞれの日本での勤務校でも授業実践を行い,授業実践をした教諭自らがそれぞれの国の自然に対する感じ方の違いを発見するとともにそれぞれの生徒たちがデータを共有し,日本・フィリピン・カンボジアの学校教育の交流とお互いに知ろうとする意欲が見られた。この1年で全く新しい教材を多数開発し,そのいくつかは現在「化学と教育」に投稿中である。また環境に対するそれぞれの国の取り組み方の違いを教科書の記述から明らかにするための分析を行い,現在日本のものについては同様に「化学と教育」に投稿中である。日本の高校でガーナからの留学生による授業実践においてガーナの環境教育との違いを高校の教員とも協議することができ,さらに次年度ガーナの高校で授業実践をするためのカリキュラムの作成等の準備ができた。
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