2004 Fiscal Year Annual Research Report
子どもの住生活力と地域力を育む「総合学習・住まう」のカリキュラム開発に関する研究
Project/Area Number |
16611009
|
Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
曲田 清維 愛媛大学, 教育学部, 教授 (00116972)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久保 加津代 大分大学, 教育福祉科学部, 教授 (50214987)
西島 芳子 高知大学, 教育学部, 教授 (60036655)
田中 勝 山梨大学, 教育人間科学部, 助教授 (70202174)
碓田 智子 大阪教育大学, 助教授 (70273000)
|
Keywords | 住生活力 / 地域力 / 総合学習 / カリキュラム / 住教育 |
Research Abstract |
本年度は、研究の柱である「住生活力」及び「地域力」の概念規定の議論と作業を行うと同時に、それらを実態づける基礎データの収集に努めた。具体的には以下の通りである。 1.「住生活力」と「地域力」の概念規定は、今日の子どもの「生きる力」に繋がるものであり、「社会力」や「市民力」の議論と重なるものである。こうした力の育成は、未来の地域社会を担う子ども達にとって重要であり、学校・地域・家庭での連携の中で育まれることを確認し、次年度も総合学習のベースとなるべく議論を積み重ねることとした。 2.「住生活力」と「地域力」の要素を検討するために、まちづくり活動の盛んな伊予市において、郡中小学校の児童を対象に「子どもの暮らしについての調査」を2004年秋に実施した(対象の児童は5・6年生313人)。 この調査では、住生活力のひとつである住居管理能力を柱に据え、その獲得度合いを計るとともに、家庭内の季節行事の実施度、子どもの近隣関心度、地域行事への関心及び参加度を検討した。その結果、住生活力(≒狭義の住居管理力)と地域力は密接な関係にあり、住生活力が高いほど、近隣への関心や地域行事への参加度も高いことが把握できた。引き続き、分析を進めているところである。 3.総合学習における「住まい・まち学習」の進展を検討するために、東海・甲信地方(静岡・山梨県)の中学校での取り組みを調査した(2004年末〜2005年初)。この結果については、調査票回収間もなく分析検討中である。 4.このほか、地域との連携による子どもの「住生活力」や「「地域力」育成のためのプログラムを、大都市部・大阪での大学を中心とした実践事例の試み、地方都市・高知及び大分での社会教育での試みを通じて、若干の検証を行っている。
|
Research Products
(5 results)