2004 Fiscal Year Annual Research Report
抗体エンジニアリングによるプリオン病の早期診断法の開発
Project/Area Number |
16613008
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
橋口 周平 鹿児島大学, 工学部, 助手 (40295275)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉村 和久 鹿児島大学, 工学部, 教授 (80127240)
伊東 祐二 鹿児島大学, 工学部, 助教授 (60223195)
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Keywords | ファージディスプレイ / ヒト抗体 / プリオン / 抗体エンジニアリング / コンフォメーション / 食品 / 診断 / 脳神経疾患 |
Research Abstract |
Jackson GS (Science 283:1935-37,1999)らの方法に準じて、大腸菌の発現系から精製したrecombinant human Prion (PrP : aa23-231)を、100 mM dithiothreitol (DTT)存在下、6M GuHC1,10mM Na-acetate, Tris-acetate, pH4.0で変性後、酸性緩衝液(10mM Na-acetate,10mM Tris-acetate,1mM DTT, pH4.0)に対して透析することでβシート型プリオンを作製した。原子間力顕微鏡、CDスペクトル解析の結果、作製したプリオンタンパクは実際にβシート型の構造をとっており、繊維状ではなく、ある程度の集合体を形成していることが明らかになった。このβシート型プリオン(β-PrP)にヒト抗体ファージライブラリーを直接反応させ、抗体ファージライブラリーから、β-PrPに特異的に結合する抗体ファージを8クローン単離した。これらの抗体ファージは、モノマーおよびファイバー化したアミロイドβペプチド(Aβ)には結合しない。さらに抗体ファージに提示されているscFv抗体を単離精製し、結合特異性を解析した結果、β-PrPから単離された抗体は、β-PrPに特異的に結合するが、nativeな構造のプリオンには反応しなかった。構造変化させたプリオンに抗体ファージライブラリーを直接反応させて抗体を選別する手法で、βシート型プリオン特異的ヒト一本鎖抗体の単離に成功した。
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Research Products
(1 results)