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2005 Fiscal Year Annual Research Report

ショートスリーパの分子生物学的研究(睡眠時間を決定している遺伝子の同定)

Research Project

Project/Area Number 16614010
Research InstitutionAshikaga Institute of Technology

Principal Investigator

小林 敏孝  足利工業大学, 工学部, 教授 (70133642)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 篠沢 隆雄  早稲田大学, 大学院・生命理工学専攻, 教授 (30025449)
Keywords睡眠 / 睡眠時間 / ショートスリーパ / ロングスリーパ / 性格 / 活動量 / 休止活動リズム / 遺伝子
Research Abstract

H16年度において、睡眠の数学モデルによる理論的推論によって、昼間の行動と睡眠時間が密接に関係する可能性を導き出した。この仮説を検証するためにH17年度は、15名の被験者の睡眠を睡眠日誌(Sleep Log)とアクチグラフによる活動量を1〜2週間連続記録し、このうち13名に対して3夜連続で睡眠ポリグラフを記録した。その結果、4名が短時間睡眠者(SS : Short Sleeper)で、3名が長時間睡眠者(LS : Long Sleeper)であった。残りの6名は8時間前後の者や、毎日の睡眠時間が不規則な者であった。睡眠時間が6時間半以下のSS群と9時間以上のLS群の昼間の活動量をアクチグラフで比較すると、SS群は昼間の活動量がLS群よりも極めて高かった。夜間睡眠中の体動は、SS群が明らかに少なく、LS群はかなり多く認められた。被験者の性格傾向を質問紙(YGテスト)と面接で推定を行った。SS群に共通した性格傾向として、外向的で、精神身体的にエネルギーが高い印象をうけた。これに反してLS群は、内向的でエネルギーが沈静化している印象が強い。両群の性格傾向には大きな相違があると考えられる。
以上のことから、1日24時間の活動量の変動からSS群を観ると、昼間非常に高く、夜間は極めて低いことから、休止・活動リズム(RAC : Rest Activity Cycle)の振幅が高く、昼と夜のメリハリが大きい。これに反してLS群は、RACの振幅が低く、昼と夜のメリハリが低いといえる。両群間にはRACの振幅に大きな違いがあることが判明した。このようなRACの特徴が彼らの性格傾向と関連している可能性が極めて高いことが推察された。
現在、両群の被験者数を増やして検討している。遺伝子の同定に関しては、両群の性格傾向の著しい差に注目し、このような性格傾向の遺伝子が睡眠行動に関与しているかという観点で分析を進めている。

  • Research Products

    (2 results)

All 2005

All Journal Article (2 results)

  • [Journal Article] 睡眠の分子生物学的研究(モデルによるショートスリーパの考察)2005

    • Author(s)
      山本理恵, 小林敏孝, 篠沢隆雄
    • Journal Title

      足利工業大学 研究紀要 39号

      Pages: 93-98

  • [Journal Article] 睡眠リズムと子供の健康2005

    • Author(s)
      小林敏孝
    • Journal Title

      子どもの健康科学 17巻(印刷中)

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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