2006 Fiscal Year Annual Research Report
簡易インスリン抵抗性評価法の構築による動脈硬化症の発症進展予知の確立
Project/Area Number |
16615005
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
絵本 正憲 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 講師 (90275248)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
庄司 哲雄 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 講師 (40271192)
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Keywords | インスリン抵抗性 / 動脈硬化 / グルコースクランプ法 / 人工膵臓 / 内膜中膜複合体肥厚度(IMT) / Stiffness index beta / 糖尿病 |
Research Abstract |
平成18年度末現在、本研究課題の実績概要は以下のとおりである。 (1)簡易インスリン抵抗性評価法の構築について 正常血糖高インスリンクランプ法によるインスリン抵抗性指数を評価したデータより、簡易インスリン抵抗性指数であるHOMA-IR、アディポネクチンについて検証した。インスリン抵抗性解除薬治療によるアディポネクチン上昇、動脈硬化の改善効果を示した(Metabolism 55:996-1001,2006)。多施設データとの共有により、HOMA-IR・アディポネクチンの新しい指数の有用性について検討し、その成果を報告している(Diabetes Res Clin Pract,2007,In press)。 (2)動脈硬化症の発症進展予知について インスリン抵抗性と関連する血漿アディポネクチン濃度と頚動脈のstiffness indexと関連することを報告した(Metabolism 55:587-592,2006)。平成17年度に報告したインスリン抵抗性と関連するインスリン受容体チロシンキナーゼ活性阻害する糖タンパクfetuin Aが、stiffness indexと独立して関連することを報告した(Clin Endocrinol (Oxf)66:246-250,2007)。昨年度のIMTに続いて、動脈硬化進展をフォロウアップした119症例のstiffness index進展へのインスリン抵抗性の寄与について検証した。Stiffness index進展群は、非進展群に比較して糖尿病罹病期間が長かったが、HOMA-IRには有意差を認めなかった。重回帰分析では、インスリン抵抗性指数であるHOMA-IRは、Stiffness index進展率に独立した影響は認められなかった。
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Research Products
(6 results)