2004 Fiscal Year Annual Research Report
からだ/運動を通して生命と脳を理解する教育プログラムの開発
Project/Area Number |
16650146
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
跡見 順子 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (90125972)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村越 隆之 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (60190906)
平工 志穂 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助手 (30302821)
三上 章允 京都大学, 霊長類研究所, 教授 (40027503)
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Keywords | 可視化システム / 顕微鏡 / 心筋初代培養 / 乳酸性閾値 / 呼吸数 |
Research Abstract |
2つの側面から研究を行った。ひとつは運動の脳の活性に及ぼす影響、他は自分のからだに対する生命科学からの認識に対して心筋細胞などの直接観察及び映像の観察の影響を調査した。 1)呼吸数からの換気性閾値VET(乳酸性閾値LT)の推定方法の確立: マウスを用いた研究からマイルドな負荷強度である乳酸性閾値(=換気性閾値)は、脳の活性をあげる可能性が示唆された。LTを授業などで簡易に測定するために呼吸数での評価を試みた。体育館あるいはグランドに100mの周回走路を設置し、ランプ法にて6・8段階に走速度を増加させ、100mごとの呼吸数の変化を走速度あるいは酸素摂取量に対してプロットして変曲点を求めたところ、換気量と呼吸数の変曲点はほとんど一致をみた。この方法でのLTの推定が可能である。 2)心筋細胞の自律性の理解には、拍動中の心筋細胞の顕微鏡観察が必要である。しかしながら、顕微鏡操作に習熟する技術者がいない場合や観察環境が不適切な場合には、細胞を観察することが困難になる。そこで自律拍動中の心筋細胞の顕微鏡観察像をCCDカメラで撮影し、編集/画像処理を施した。 もう一方では、心筋細胞などの直接観察を行うことにより、自分の体に対する認識を深める映像作成を行っている。この映像観察に対する学生の印象は大変良好であった。
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Research Products
(1 results)