2004 Fiscal Year Annual Research Report
両大戦間期における中・東欧のグラフィック・デザインに関する歴史的研究
Project/Area Number |
16652010
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
井口 壽乃 埼玉大学, 教養学部, 助教授 (00305814)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井田 靖子 (菅 靖子) 津田塾大学, 学芸学部, 助教授 (20312910)
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Keywords | 中・東欧 / グラフィック・デザイン / 大戦間期 / アヴァンギャルド |
Research Abstract |
デザインを通じて形成されたナショナル・アイデンティティの表象の特性を、大戦間期の中東欧のアーティストの仕事から考察し、さらに英米へ移民したアーティストが、当地へ与えた影響を解明した。特に、ハンガリー、ドイツ、ルーマニアで活躍した芸術家マチス・テウチ・ヤーノシュに関する史料調査を新聞・雑誌史料を中心に収集し、大戦間期に国境を越え拡大したアヴァンギャルド芸術運動との関係を明らかにした。井口壽乃「マチス・テウチ・ヤーノシュと中欧のアヴァンギャルド:ブラッショー、ブダペスト、ベルリン、ブカレスト」(『Fuji Xerox Print Collection』紀要、no.1,2005) また、チェコ出身のグラフィック・デザイナーで後にアメリカへ移住し、活躍したラディスラフ・ストナーに関する作品および史料を収集し、データベースを作成した。 さらにイギリスにおける大陸モダニズムの受容について、ライマン産業・商業美術学校を中心に考察した。井田(菅)靖子、"Politics of Modern Showmanship : the Reimann School and Studio"(イギリスデザイン史学会国際年次大会、2004年9月、ベルファスト)。井田(菅)靖子「大戦間期イギリスにおける大陸モダニズムの受容-ライマン産業・商業美術学校」(意匠学会研究例会、2004年9月)
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Research Products
(1 results)