2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16653021
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Research Institution | Ryukoku University |
Principal Investigator |
西垣 泰幸 龍谷大学, 経済学部, 教授 (20180599)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 敏和 龍谷大学, 経済学部, 教授 (60110178)
佐竹 光彦 龍谷大学, 経済学部, 教授 (80196203)
寺田 宏洲 龍谷大学, 経済学部, 教授 (40121628)
西本 秀樹 龍谷大学, 経済学部, 教授 (70164605)
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Keywords | 複素力学系 / 複素ロジスティック方程式 / カオス / 複雑系・進化系経済学 / 経済成長と景気循環 / ファジィロバスト回帰 / 非線形時系列モデル / グリッドコンピューティング |
Research Abstract |
西垣は、非線形動学方程式を用いて経済成長・景気循環のメカニズムを説明しようとする既存の研究成果をサーベイし、既存研究の成果の整理とその問題点、複素ロジスティック方程式を活用するための今後の展開を検討した。 西垣・佐竹は、日本の経済データにカオティックな要素が含まれているのかどうかを実証的に検証するため、GDP、消費支出、設備投資、株式価格、株価収益率などの景気変動を示すデータを用いて周波数分析、非線形時系列分析をおこなっている。その成果を取りまとめ、平成18年度に学会等で報告する予定である。 また、佐竹は、インフレ率、利子率などのデータを非線形時系列分析することにより、現実データの非戦形成の検証を行った。 伊藤は、複素n次元空間C^n上の完全積分可能な正則1形式ωで定義される正則葉層構造F(ω)の大域的性質を考察し、Poincare-Hopf型定理を得た。その応用として、F(ω)がn【greater than or equal】3の2n-1次元球面に横断的にならないことを示した。また、メキシコの研究所CIMATに滞在して、X.Gemtz-Mint教授と複素微分方程式の解の大域的研究をし、成果を論文にまとめることができた。 寺田は、複素ロジスティック方程式を応用した複雑系経済モデル構築の準備作業として、実ロジスティック方程式と複素ロジスティック方程式の解軌道の挙動を分析し、現実のデータへの適用の可能性を検討した。また、龍谷大学短期在外研究員としてオーストラリアに滞在し、カーティン工科大にてこれらの研究成果を報告、討論した。 西本は、複雑系微分方程式解法のためのアルゴリズム設計と複雑系・進化系微分方程式の数値解析を進めるためにイギリスに調査出張をおこなった。
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Research Products
(8 results)