2004 Fiscal Year Annual Research Report
アポトーシスとアポトーシス細胞のファゴサイトーシス制御機構におけるASK1の役割
Project/Area Number |
16659019
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
貞光 千春 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 研究拠点形成特任研究員(常勤形態) (50372420)
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Keywords | ASK1 / アポトーシス / ファゴサイトーシス / MAPキナーゼ |
Research Abstract |
本研究計画はストレス応答MAPキナーゼ経路など多岐にわたる分子で厳密に制御されるアポトーシス経路とそのアポトーシス細胞を除去するためのファゴサイトーシス経路が密接な制御機構と相互作用の上に成り立つことに注目し、とくに我々がアポトーシス経路ですでに重要な働きをすることを明らかにしてきたストレス応答MAP3キナーゼであるASK1についてファゴサイトーシスにおける役割を解明するものである。本年度はまずこれまでASK1結合分子を検索した結果、特異的に見出されたファゴサイトーシスや初期エンドソームの形成に関わる分子群(Vps28、Rufy2/Rabip4、VAMP-associated protein B/VAP-B、ALG-2など)についてクローニングを行い、発現を確認した。ASK1との結合や刺激依存性、また細胞内局在について現在検討を行っている。またマウスより調製したマクロファージを用いて、ファゴサイトーシスを再現性良く比較できる系の構築を行った。蛍光標識された大腸菌やビーズをマクロファージに加えファゴサイトーシスによって取り込まれる様子を観察できた。さらに貪食細胞においてファゴサイトーシスと活性酸素種の産生には深い関わりがあると考えられているが、我々は高感度活性酸素種検出蛍光プローブを用いてLPSなどの各種のマクロファージ活性化の刺激によって細胞内に活性酸素種が産生することを見出した。
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Research Products
(2 results)