2005 Fiscal Year Annual Research Report
標的分子との空間的相互作用のコントロールを指向したナノアセンブリー薬剤の分子設計
Project/Area Number |
16659031
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
堀 均 徳島大学, 工学部, 教授 (90119008)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永沢 秀子 徳島大学, 工学部, 助教授 (90207994)
宇都 義浩 徳島大学, 工学部, 助手 (20304553)
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Keywords | ナノアセンブリー / ブレフェルジン / スワインソニン / キラリティー / ポリイン |
Research Abstract |
本研究は,ドラッグをデンドリマーの手法を用いて球の表面に一定方向で固定したナノアセンブリー分子を設計・合成し,そのドラッグが本来持つ生物活性がどのように変化するか,キラリティーを超えるドラッグを作り出すことができるか,の2点を明らかにすることを目的とする.この目的を達成するためのリード化合物としてブレフェルジンA(BFA)及びスワインソニン(SWA)を選択した.本年度は,前年度に引き続き,ナノアセンブリー分子の設計・合成について検討した.BFAの4,7位ヒドロキシル基及びSWAの5位を橋頭堡として直線構造を有するポリインリンカーの導入を試みた. BFAの4位水酸基をアセチル化,7位水酸基をメシル化し,次いで,4-ヒドロキシベンズアルデヒドの水酸基をシリル基で保護した後3工程で末端プロモアルキンへと変換し,TMS化後脱保護したものとカップリングしたが,目的物は得られず原料回収に終わった.現在,反応条件を検討中である.SWAに関しては,SWA合成中間体と4位アセチレン化アセトフェノンとの立体選択的Mannich反応により,SWAの5α位にアセチレンを導入した分子の合成に成功した.得られた分子のJack bean α-mannosidaseII阻害活性は,IC50=0.94μMであり,SWAに比べて1/4程度に低下した.現在,別の生物活性の評価系として,鶏胚しょう尿膜(CAM)法による血管新生阻害活性を検討中である.
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Research Products
(5 results)