2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16659093
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
内藤 眞 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (30045786)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長谷川 剛 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 講師 (90251800)
名倉 徹 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (40345525)
牛木 辰男 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (40184999)
楠原 征治 新潟大学, 農学部, 教授 (80018788)
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Keywords | HNF4α / 核内受容体 / 抗体 / 免疫組織学 / Western blot / 脊椎動物 |
Research Abstract |
核内受容体は48個存在するが、その組織発現とその調節機構の解明は発生のメカニズムや種々代謝疾患の発症機構解明は医学的のみならず、生物学的意義が高い。 申請者はベンチャー企業と共同で核内受容体48個全てに対する抗体を作製しており、本年度まで37個の抗体を作製した。その成果として凍結切片に加えて、ヒトパラフィン切片に反応する抗体(HNF, GATAなど20種)が得られた。これらの検索の中で種々哺乳類、鳥類にHNF4αP1抗体が反応することを発見した。本年度はこの抗体が免疫組織学的に爬虫類、両生類、魚類にも反応し、無脊椎動物では反応しないことから、脊椎動物に利用可能であることを明らかにした。また、免疫染色での観察に加えて、各動物の組織から蛋白を抽出してWestern blotを行い、この抗体がそれら動物の蛋白と反応することも確認した。さらに、この抗体でカエルのHNF4αは認識できるかどうかを確認するため、エッセン大学Dr.G.Ryffelより分与されたXenopus laevis由来HNF4α encoding plasmidを用いてHNF4α P1抗体の特異性の検討を行った。Xenopus由来HNF4α cDNAを含んだplasmidをトランスフェクトしたアフリカミドリザル由来COS-1細胞にHNF4αP1抗体がWestern Blot、免疫染色、蛍光染色で反応することを明らかにした。このように広範な動物種に反応する抗体は極めて稀であり、今後医学のみならず、生物学分野で広く活用されることが期待される。次年度はこの抗体を中心に、核内受容体の発現・作用機序を検討したい。
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Research Products
(6 results)