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2004 Fiscal Year Annual Research Report

生体に利用可能な完全非磁性合金の開発

Research Project

Project/Area Number 16659520
Research InstitutionThe University of Tokushima

Principal Investigator

誉田 栄一  徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (30192321)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 前田 直樹  徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 助手 (10219272)
吉田 みどり  徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 教務員 (30243728)
Keywords磁化率 / 非磁性体 / 合金 / チタン
Research Abstract

合金の磁性は、構成している金属の磁性によって左右されることが示された。磁性は、磁化率の大きさによって、正の磁性である強磁性、超常磁性、常磁性に、負の磁性である反磁性に分類される。生体内合金としては、通常常磁性が使用されているが、合金となった場合には、反磁性などの金属が構成要素となっている。合金の構成要素が常磁性と反磁性の2種類から成り立つと、合金としての性質は、常磁性あるいは反磁性のどちらかになる。実験的に数種類の歯科用合金の組成と磁化率との関係を調べた結果、同じ大きさの磁化率を有するならば、反磁性の性質のほうが有意となることが示された。すなわち、磁化率1の常磁性金属と、磁化率-1の反磁性金属との等量からなる合金の性質は反磁性となることが示された。数種の合金の解析結果から、正の磁化率10に対して、負の磁化率1のオーダーで釣り合うことも示された。生体内合金として用いられているチタンは非磁性体として知られているが、磁化率を測定すると、わずかながら正の磁化率を有するので、MR撮像においてシークエンスの種類によっては、明かなアーティファクトを生じた。そこで、これに負の磁化率を有する金属を、上記の割合で混合することにより、理論的に磁化率0となる合金が作製でき、MR撮像においても、アーティファクトがまったく生じない可能性が示唆された。今後、生体内金属として用いられている金属から負の磁性体を有する金属から、チタンとの混合性や機械的性質などを考慮し、選択し、混合率を変化させ、磁化率0となる割合を見いだす。

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Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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