2004 Fiscal Year Annual Research Report
火山ガス放出量の時間変動に関する研究:観測装置の開発と短周期の変動要因の解明
Project/Area Number |
16684014
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
森 俊哉 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (40272463)
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Keywords | 火山 / 火山ガス / 噴火 / 遠隔測定 / ガス放出量 |
Research Abstract |
本研究課題では、火山からのガス放出量の短周期時間変動を測定するため、火山噴煙中の二酸化硫黄カラム量の2次元分布を測定できるような装置を新たに開発し、実用化することが第一段階の目的となる。このような測定を実現するには、火山噴煙の紫外スペクトルを同時に多数測定することが必要であり、イメージング分光計、冷却CCDカメラとUVイメージレンズを組み合わせた装置を設計し、開発を行った。また、本研究課題では、屋外での観測を前提としているので、耐久性や可搬性が非常に重要である。このため、機種選定および、細部仕様の検討に関しては時間を掛けて行った。 平成16年度末からは、これらの機器を組み立て、室内測定用のプロトタイプを作り上げた。室内において、紫外光源を使用し、組み立てた装置の性能評価を行った。この性能評価は平成17年度初めにかけて行い、最終的にはこのプロトタイプをさらに発展させて、野外測定に耐えられるような装置を完成させる。 平成16年度10月には平成17年度から本格的に実施する、新しく開発した装置を使用した観測に向けて、九州の阿蘇火山と桜島火山において、事前調査および放出量観測を行った。この二つの火山は長期にわたってガス放出を続けているので、本研究課題の対象として注目している火山である。今回の調査では、それぞれの風向条件に合わせた観測場所の選定や下見を行ったほか、小型SO_2測定装置を用いて、現在の放出量状況や、噴煙の広がりの様子などの測定した。
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