2004 Fiscal Year Annual Research Report
アスファルト舗装の画像処理技術による変位解析と現有応力による路面評価に関する研究
Project/Area Number |
16686032
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Research Institution | Gunma National College of Technology |
Principal Investigator |
木村 清和 群馬工業高等専門学校, 環境都市工学科, 助教授 (10270224)
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Keywords | アスファルト舗装 / 画像処理 / 骨材移動解析 / 現有応力 / わだち |
Research Abstract |
本年度行った実験項目とその結果を以下に記す。 (1)準備実験 場所:群馬高専構造実験室、福田道路技術研究所 a.アスファルト混合物試験片を用いて画像処理による最適な変位計測条件(撮影条件)の検討。結果:舗装体表面ではアスファルトの滲み出しがおこるため表面の前処理をショットブラスターまたは樹脂製ビットによる研磨で対応可能である。またこの研磨により骨材へのマーキングは不要となり解析ソフト上で骨材の重心移動距離を自動で計測できるようになった。舗装体の20×30cmの解析を行う場合300万画素の画像で0.1mmの精度で解析が可能である。撮影時の輝度をあわせる必要がある。 b.アスコンの配合を変化させて本手法の適用を確認する。結果:アスファルト量が5.3と5.8%の試験片において路面温度45と60℃で実験を行った結果、平面と断面において骨材の移動解析に成功した。 (2)屋内基礎実験 場所:福田道路技術研究所 a.トラッキング装置によるトラバース前後の試験片表面骨材の水平変位測定 b.トラッキング装置によるトラバース前後の試験片横断面骨材の鉛直変位測定 実験はわだちが形成される段階を解析するため30分ごとに撮影を行った。解析により断面で骨材が移動する範囲とその移動が初期は鉛直方向に移動しその後水平方向に移動する様子が定量的に把握できた。結果については第32回土木学会関東支部技術研究発表会で発表した。(参考文献:画像処理にアスファルト舗装の骨材移動解析,木村利秀,木村清和,田口仁,黒瀬雅詞,2005年3月,第32回土木学会関東支部技術研究発表会講演概要集,第V部門No.77) (3)既設供用中の道路における実験 場所:独立行政法人土木研究所 交通荷重による変位を計測するためのカメラを数回に分けて同じ位置に設置する手法を確立できた。それによる誤差は解析ソフト上で消去できるようにソフトの改良を行った。
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Research Products
(1 results)