2004 Fiscal Year Annual Research Report
若年成人女性の生活習慣と骨密度・骨代謝指標の縦断的比較検討
Project/Area Number |
16700503
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
飯田 忠行 藤田保健衛生大学, 医学部, 助手 (50290549)
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Keywords | 骨密度 / NTX / DPD / BAP / OC / 腰椎 / 大腿骨 / DXA |
Research Abstract |
骨密度にはどのような食事、また、生理機能が影響を及ぼしているかを明らかにすることを目的として、縦断的研究を行う。本研究は性周期の安定している若年女性を対象とするため、今年度は対象者の身体的特徴および性周期の同定を行った。また、骨密度調査およびアンケートによる食事・性周期・身体活動量・作業関連ストレスを行った。 対象者は広島県立保健福祉大学1〜2年生68名で、対象者全員に骨密度装置から受ける被曝線量などについて説明をし、同意を得た上で検査を行った。骨密度測定はDX(QDR-4500)で腰椎(L2-4)・大腿骨頸部、超音波骨密度装置(Insight-1000)で左右踵骨の測定を行った。日常生活習慣において、女性には月経状態および周期について、唾液中のシダ状結晶の観察から正常・異常を判別した。食事調査はFFQを用い、作業関連ストレスとしてDCQを用いた。月経周期の同定において、参加者68名のうち、月経周期正常者61名、異常者5名、採血不可能者2名であった。月経正常者の身体的特徴は、年齢19.6±1.0、身長157.3±5.0、体重52.5±7.0、体脂肪28.6±5.3であった。骨密度測定値は、DXAで腰椎0.975±0.192、大腿骨頸部0.820±0.116、大腿骨0.888±0.112g/cm^2、超音波のStiffnessで右踵骨95.64±15.81、左踵骨98.23±15.46であった。DXAおよび超音波装置で測定した骨密度において、腰椎と右踵骨との間で0.39、大腿骨と右・左踵骨との間で0.39・0.34の有意な相関を示した。来年度は性周期正常者61名に対し、本年度同様の骨密度測定を行うと同時に、骨代謝マーカー(NTX・DPD)・女性ホルモン(E2)・骨型アルカリフォスファターゼ(BAP)・オステオカロシン(OC)を生理期・排卵期に測定する。生化学的指標と月経周期を予め調査し、その後、生化学的指標と骨密度との関係を明らかにする。最終的には高い最大骨密度を得るための食事・生理機能を提言する。
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