2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16700508
|
Research Institution | Nagano Prefectural College |
Principal Investigator |
前田 亜紀子 長野県短期大学, 生活学科・生活環境専攻, 助手 (00286692)
|
Keywords | 登山 / 中高年者 / 装備品 / 衣服 / 登山経験 |
Research Abstract |
近年は中高年者の登山が盛んであり、とれに伴い事故や遭難者が増加している。その原因としては、体力の低下だけでなく、登山用装備品や衣服類の不備が挙げられる。これらは適切に選択されなければならない。なぜなら、登山では重量や嵩が限られ、また非常事態に備える必要があるからである。そこで私たちは、その実態を把握することを目的とし、登山の初心者からベテランに至るまでを対象として登山用の装備品および衣類について調査を行った。 2004年9月以降、週末毎に、長野市周辺の登山口において登山客らにアンケート用紙を渡して協力を依頼した。これと並行して、幾つかの登山サークルに連絡を取って協力を願った。調査用紙の回収は郵送によった。主な質問事項は、(1)登山経験、(2)登山ルートと気象条件、(3)衣類の着用および準備状況、(4)携行した装備品などであった。 秋の登山に関する回答数は147通であり、回収率は約21%であった。主な調査項目は次の通りである。すなわち、1)登山経験、2)登山ルートと気象条件、3)着用した衣類、4)携行した装備品。得られた結果に対し、経験年数、性別、年齢などの違いの観点から検討した。男性回答者の比率は53.7%であった。年齢は、40歳未満が23.8%、41〜60歳が43.4%、61歳以上が32.9%、全,体の78%が中高年者(40歳以上)であった。登山経験は、過半数の51.3%が10年未満で、11〜20年が28.6%、21年以上が20.1%であった。経験の長短により2群に分けて比較したところ、両群ともに多くの者が、自らの登山用装備品及び衣服類については確立していると判断していた。 登山で最も重視している装備品は登山靴であった。衣服に関する不満が最も多かったのは手袋で、次いで帽子であった。登山用衣服類の値段は一般的に高価だが、経験者ほど量販品をうまく利用していた。結論としては、登山を成功させる鍵は、誰にとっても、登山用装備品および衣類の選択にある。
|
Research Products
(2 results)