2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16700528
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Research Institution | Hiroshima Jogakuin University |
Principal Investigator |
下岡 里英 広島女学院大学, 生活科学部, 助教授 (60299287)
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Keywords | 安静時エネルギー消費量 / 生活活動強度 / 歩数 |
Research Abstract |
20〜30代女性を対象に、16週間のLifecoder Ex装着による連続的な生活活動強度の測定と呼吸代謝システムによる安静時エネルギー消費量(REE)の測定を行い、両者の関係を検討した。対象は運動習慣のない5名(C群)、運動習慣がなく実験期間中に50%VO_2max相当の運動を1セット15分として1週間に8セット行う5名(E群)、3年以上の運動経験のある4名(L群)とした。16週間の生活活動記録後のREEはC群が1,257±127kcal、E群が1,247±60kcal、L群が1,318±103kcalであった。REE測定時のLBMはC群38.6±2.2kg、E群37.7±1.3kg、L群43.4±4.6kgでありL群がC、E群に比べ有意に高値であった。体表面積はC群1.48±0.06m^2、E群1.47±0.05m^2、L群1.51±0.13m^2であった。16週間の平均歩数はC群8,381±2,182歩/日、E群9,099±1,799歩/日、L群11,128±1,105歩/日であった。平均運動量はC群206±57kcal/日、E群235±59kcal/日、L群309±50kcal/日であった。E群で負荷した運動を日常活動とみなし、C、E群を合わせて検討したところ、歩数とREEとの間に有意ではないが正の相関(r=0.45)がみられ、REE/LBMあるいはREE/体表面積と歩数との間には有意な正の相関がみられた(それぞれr=0.81、0.74、p<0.05)。同様にREEと運動量との間にも有意ではないが正の相関(r=0.57)がみられ、REE/LBMあるいはREE/体表面積と運動量との間にも有意な正の相関が見られた(それぞれr=0.78、0.73、p<0.05)。運動経験のない者においては日常の活動量が多いほどREEが高くなると考えられ、LBMや体表面積の増加によるもののみではない熱産生の増加が示唆された。しかし、E群において16週間の運動負荷によりREE/LBMおよびREE/体表面積の増加がC群に比べわずかに上昇するにとどまり、L群のREE/LBMはC、E群に比べ低い傾向がみられた。
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