2006 Fiscal Year Annual Research Report
資源循環型手づくり浄水具・エコフィッシュの性能評価と環境学習での運用に関する研究
Project/Area Number |
16710024
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Research Institution | Tohoku Institute of Technology |
Principal Investigator |
近藤 祐一郎 東北工業大学, 工学部, 助教授 (30306055)
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Keywords | 環境教育・環境学習 / 籾穀燻炭 / 稲ワラ / 水質浄化 / エコフィッシュ / 量的検討 / 性能評価 |
Research Abstract |
1.室内実験:籾殻燻炭を使ったエコフィッシュの定量的な水質浄化能の解明に関する実験 BOD5〔mg/l〕に調整した人工下水を用い、カラムによる通水実験を行った。カラムには、エコフィッシュ1個(ワラ80g+籾殻燻炭30g)、1/2個、1/4個の3種類を検体として使用し、カラムの通過前後による比較によってその浄化能を求めた。 2.現地実験:仙台市内を流れる梅田川におけるエコフィッシュの水質浄化能の解明 9月〜11月の2ヶ月間、梅田川にエコフィッシュを60匹設置し1週間ごとに測定を行い窒素,リン,DO, BOD, COD, pH, SSなど15項目を測定した。 上の室内・現地両実験から総合して得られた知見は次のとおりである。(1)エコフィッシュを河川に設置する時、流速45-55cm/sが最も浄化能が高い(2)エコフィッシュ1個から溶出される総BODは7400mg, CODは28000mgであり、2ヶ月間における総浄化能の1.59%であった(3)2ヶ月間の平均流速27cm/sの河川におけるエコフィッシュの数量と浄化の関係は次式によって表されることが明らかとなった。 BOD: Y=0.00262X, COD: Y=0.00234X (X=エコフィッシュの数) 3.環境教育:小学校と連動した環境学習プログラム作成と実施 昨年に引き続き、仙台市立北六番・丁小学校と連携し、梅田川を対象とした環境学習プログラムを実施した。昨年の反省点を加味しエコフィッシュの制作と設置、観察、水質測定、水棲生物観察、そして活動の様子をWeb Site上に報告し広く広報活動も行った。なお、これらの取り組みによって第13回マイタウンマップコンクール日本科学未来館長賞などを拝受した。
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