Research Abstract |
まず,テクスト内,談話内の「話題の人物」に関する待遇決定を導き出すシステムについて考察した。昨年度までの研究成果もあわせ,学会誌に投稿し,採用された。 このシステムをサポートするデータとして,当初,小説の会話などを用いていたが,マスメディアの言語データを使用するのが有効と考え,データ収集をした。具体的には以下のようなものである。 映像メディア:報道番組(NHKニュース7,ニュース10,クローズアップ現代,TBSニュース23など),ワイドショー(テレビ朝日スーパーモーニング,日本テレビザ・ワイドなど),皇室特集番組 活字メディア:新聞(朝日新聞,佐賀新聞),週刊誌(アエラ,週刊朝日,女性自身,女性セブン,週刊女性など),季刊誌(皇室)など 現在これらについて,データベース化を継続中である 上記データの観察から,特に皇室に関する上待遇のあり方に生じる違和感や,受信者全体を下に待遇する際の特徴をとらえた。それをもとに,マスメディアにおける敬語使用と受信者の感情に関する論文の発表と口頭発表を行った。上記経過からの研究成果は,以下のとおりである。 口頭発表 マスメディアにおける敬語使用の変異と聞手の感情に及ぼす効果(共同:東弘子,宮地朝子,加藤淳,江口正)(言語処理学会第11回年次大会) 論文 2004年12月に「話題の人物」の待遇を決定するシステム(単著)(名古屋大学国語国文学95) マスメディアにおける敬語使用の変異と聞手の感情に及ぼす効果(共著:東弘子,宮地朝子,加藤淳,江口正)(言語処理学会第11回年次大会発表論文集)
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