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2005 Fiscal Year Annual Research Report

近代日本における国籍法制の形成に関する基礎的研究

Research Project

Project/Area Number 16720153
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

山口 輝臣  九州大学, 大学院人文科学研究院, 助教授 (20314974)

Keywords国籍 / 日本人 / 外国人 / 条約改正 / 居留地 / 新潟 / 長崎 / 永代借地権
Research Abstract

本年度も、昨年度に引き続き関連史料・文献の収集につとめるとともに、いくつかの主題に沿って、より具体的な分析に着手した。以下、主題毎にその概要を述べる。
1)国籍法制を要請する存在についての実態把握
近代以前には存在しなかった「国籍」についての法制が要請されるに至る要因として、「国境」を超える人の移動によって生じた在日外国人と在外日本人の存在を無視することはできず、その様相を知ることは、国籍法制の検討する上で不可欠の課題となる。前者については居留地、とりわけ長崎と新潟について史料の収集と分析を行った。また後者については中国東北部について、実地調査を敢行した。
2)条約改正史の再検討
国籍法制の形成と一体の関係にあると言ってもよい明治時代の条約改正についての像は、概ね昭和戦前期につくられた。だが当該期は、欧米に対して永代借地権問題など「不平等条約の負の遺産」を解消しようとする一方、中国などから条約改正を迫られるという状態にあったため、条約改正は論争的なテーマでもあり、そこで語られる明治条約改正の「歴史像」も、それとの関連で形作られたものであった。こうした点に注目し、明治条約改正史の再検討に着手した。
3)国籍法制の形成過程についての分析
上記1)および2)のような作業を踏まえつつ、法制の形成過程について、俯瞰できる位置を獲得した。以後はこれに基づいて、個別的かつ通時的な叙述に着手することになる。
以上の作業の本格的な公表は、本研究課題の最終年度である来年度中からなされる予定である。

  • Research Products

    (2 results)

All 2005

All Journal Article (2 results)

  • [Journal Article] 大正時代の「新しい歴史学」2005

    • Author(s)
      山口輝臣
    • Journal Title

      季刊・日本思想史 67

      Pages: 96-114

  • [Journal Article] El Estado y el sintoismo durante la era Meiji2005

    • Author(s)
      Teruomi Yamaguchi
    • Journal Title

      ISTOR 21

      Pages: 35-50

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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