2006 Fiscal Year Annual Research Report
災害社会における都市政策と市民まちづくりに関する社会学的研究
Project/Area Number |
16730261
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Research Institution | Takasaki City University of Economics |
Principal Investigator |
伊藤 亜都子 高崎経済大学, 地域政策学部, 講師 (10363772)
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Keywords | 社会学 / 地域防災 / 地域安全 / 阪神・淡路大震災 / 復興まちづくり / まちづくり協議会 / 災害ボランティア |
Research Abstract |
1地域社会学の立場からの地域防災、災害に強いまちづくり、地域安全に関する先行研究を収集し、理論的な検討を行った。 2阪神・淡路大震災の復興まちづくりに関する全体的な総括とモデルとなるような複数の事例研究を進めた。震災からのまちづくりの状況の全貌を把握するための資料収集・整理・分析を行うとともに、複数の事例の調査を継続して行った。特に、神戸市灘区六甲道駅北地区の事例については、市民まちづくりの事例として学会で報告し、神戸市灘区六甲道駅南地区の事例については、震災復興から日常的なまちづくりへとあらたな展開を見せている現状について、論文としてまとめた。 「まちづくり協議会」の数の時系列的な変化や、まちづくりを担う地域団体の再編成、まちづくりの内容の多様化、など新しい変化が見られ始めていることが確認された。今後は、神戸におけるまちづくりの全容を把握しつつ、特徴的なまちづくりの事例を詳細に調査し、現状と今後の方向性について検討する。 3地域防災および地域安全に関する実践的研究として、実際に「災害ボランティアぐんま」での活動に関わり、日常的な災害ボランティアのネットワークづくり、あるいは研修プログラムの作成・実施などを行った。また、地域において住民らと地域安全マップづくりを行い、地域安全というテーマに対する地域での取り組みについて検討した。こうした実践的な取り組みの経験を通して、地域防災力あるいは地域安全力を高めるために何が必要であるのかについて明らかにしていくことを目的としている。
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Research Products
(2 results)