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2004 Fiscal Year Annual Research Report

水溶性マラリアワクチンの化学合成とワクチン-抗体相互作用の分子構造解析

Research Project

Project/Area Number 16750139
Research InstitutionGunma University

Principal Investigator

奥 浩之  群馬大学, 工学部, 助教授 (20301749)

Keywordsペプチド / 熱帯熱マラリア / エノラーゼ / 生体関連化学 / 人工合成抗原 / ワクチン / 感染症 / 分子認識
Research Abstract

現在我が国を含めて、経済活動の拡大に伴い、地球規模での人や物資の移動が盛んになってきている。これに時期を同じくして日本人渡航者および入国者による輸入マラリアが急激に増え、特に1980年代より熱帯熱マラリア(Pf)の症例増加が顕著である。マラリアは熱帯地域を中心に蔓延し、日本人の感染例も増えつつある世界最大の寄生虫感染症である。我々はこれまでにマラリアワクチンを目指して熱帯熱マラリア原虫由来酵素、エノラーゼに注目して研究を行ってきた。最近行われたヨザルに対する動物実験の結果、酵素部分配列Ala256-Asp277(AD22)を含む多抗原ペプチドがワクチン候補として有用であると明らかにされた。
(AD22:Ala-Ser-Glu-Phe-Tyr-Asn-Ser-Glu-Asn-Lys-Thr-Tyr-Asp-Leu-Asp-Phe-Lys-Thr-Pro-Asn-Asn-Asp)
本研究の目的はワクチン実用化への化学的な検討であり、具体的には以下の2点を検討する。一つは(a)実用的なワクチンペプチドの合成研究(水溶性の向上、大量合成法)であり、もう一つは(b)ワクチンペプチドの作用機序(ワクチンペプチドとIgG抗体の分子認識構造の解析)である。
(a)実用的なワクチンペプチドの合成研究
これまでに目的配列の一つ、Glu-Glu-Glu-Glu-AD22-Gly-Glyの合成に成功し特許出願を行った。ここで、N末端側のGlu残基は水溶性の向上、C末端側のGly残基は高分子量化の際に立体障害を緩和するスペーサーとして働く。現在合成法と水溶性の改善を行っている。
(b)ワクチンペプチドの作用機序
ワクチンペプチドとIgG抗体の分子認識構造の解析を目的としてワクチンペプチドのNMR測定を開始した。現在15N-同位体標識したワクチンペプチドの合成と3次元NMR測定が進行中である。

  • Research Products

    (2 results)

All 2005 2004

All Book (1 results) Patent(Industrial Property Rights) (1 results)

  • [Book] Peptide Science 20042005

    • Author(s)
      Kazuto Omi
    • Total Pages
      4
  • [Patent(Industrial Property Rights)] 熱帯熱マラリア原虫蛋白質の部分配列を利用したペプチドの化学合成法、およびこれを利用した人工抗原2004

    • Inventor(s)
      奥 浩之
    • Industrial Property Rights Holder
      群馬大学
    • Industrial Property Number
      特願2004-305953
    • Filing Date
      2004-10-20

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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