2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16760050
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Research Institution | Ube National College of Technology |
Principal Investigator |
江原 史朗 宇部工業高等専門学校, 制御情報工学科, 助手 (20370025)
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Keywords | 管楽器 / 人工吹鳴 / クラリネット / 指向性測定 / 管の材質 |
Research Abstract |
昨年度作成した管楽器の人工吹鳴装置を用いてクラリネットの指向性測定を行った。異なる素材により作られた3種類のクラリネットについて指向性測定を行った。管楽器の指向性測定は、再現性のある長時間の演奏が必要となる。管楽器を人工吹鳴させることにより、指向性の測定が可能となる。指向性を測定するためには楽器から発せられる音を全ての方位から測定を行う必要がある。回転台を用いて管楽器を回転させ、固定したマイクロフォンにより指向性測定を行った。本研究ではクラリネット円筒管の軸に対して、垂直な面と平行な面についての指向性を測定した。 指穴からの音の放射の影響と見られる測定結果を得ることができた。また、クラリネット円筒管の軸に対して、垂直な面での測定では、管体に近い部分では指穴からの音の放射の影響が小さいことが分かった。本研究において、近距離音場ホログラフィの手法が有効であることを示唆しているといえる。今後、さらに詳細な測定を行い、管の素材が音に与える影響について議論していきたい。 測定は、山口県産業技術センターにある無響室を使用して行った。研究成果については、Forum Acusticum 2005において"Radiation directionality measurement of clarinets made of different wall material"という題目で、また日本音響学会2005年秋季研究発表会において、"クラリネットの指向性測定"という題目で発表した。
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Research Products
(3 results)