2004 Fiscal Year Annual Research Report
骨材回収型コンクリートによるアルカリシリカ反応抑制効果の迅速評価に関する研究
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16760460
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
田村 雅紀 東京都立大学, 工学研究科, 助手 (80315754)
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Keywords | 骨材回収型 / コンクリート / 骨材 / 表面処理 / 油脂系 / アルカリシリカ反応 / リサイクル / ライフサイクル |
Research Abstract |
本研究は、「骨材回収型コンクリート」における、油脂系改質処理剤による改質処理効果(特許出願済)の作用を応用するものである。改質処理効果は、その主原料である高級炭化水素化合物による水分との表面エネルギーの程度差による、水分の侵入を低減する効果を有する。従って、改質処理効果をアルカリ骨材反応性のあるバージン骨材に塗布・作用させることで、骨材回収型コンクリートの主特性である「骨材回収性」の確保に加え、「アルカリ骨材反応性の回避」が図られると考えた。また本手法は、「再生骨材の構造用コンクリートへの適用」の際に重要となる「再生骨材のアルカリ骨材反応性の抑制効果」に対しても、適用可能性があることが推察された。上記を視野におき、本年度は以下の検討を行った。 (1)アルカリ反応性の高い骨材の調査・収集 アルカリ骨材反応性の疑いがあるコンクリート用粗骨材・細骨材に関する情報を収集し、比較的反応が明確にでやすいと疑われる骨材を、細骨材1種類、粗骨材1種類選定し、一定量確保した。そして所定のコンクリート試験を実施するための予備実験を実施した。現在、明確な抑制効果は確認されていない。 (2)再生骨材の製造と骨材界面剥離効果の確認 低品質再生骨材および中品質再生骨材の原料となる原コンクリートを製造・購入し、再生骨材を製造した。それらに油脂系の改質処理再生骨材を作製し、再生骨材コンクリートを製造した。再生骨材コンクリートは、アルカリ骨材抑制対策と評価を含め、骨材品質のばらつき、コンクリート物性の評価等で従来型コンクリートと相違する考え方や手法などが存在する。従い、再生骨材コンクリートに関しては、骨材回収型コンクリートの主特性である「骨材回収性」が実際に確保されるかを検討することを優先させてそのための検討を行った。 (3)骨材回収型コンクリートの運用戦略 骨材回収型コンクリートの技術的効果の向上が本研究の中心的な研究課題であるが、リサイクル製品の開発は環境側面の配慮が不可欠であり、常に運用戦略を検討することが重要となる。従い、実験検討に加え「資源循環」に必要な要件の整理や、運用戦略などについても考察した。
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Research Products
(7 results)