2004 Fiscal Year Annual Research Report
ローヤルゼリー由来細胞増殖因子様物質ロイヤラクチンの抗疲労作用機構の解析
Project/Area Number |
16780096
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Research Institution | Toyama Prefectural University |
Principal Investigator |
鎌倉 昌樹 富山県立大学, 工学部, 助手 (60363876)
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Keywords | ローヤルゼリー / 抗疲労作用 / ロイヤラクチン / 細胞増殖因子 / 肝細胞 / DNA合成促進作用 / 抗アポトーシス作用 |
Research Abstract |
ローヤルゼルー(RJ)中に含まれる57kDaタンパク質(ロイヤラクチン)は肝細胞に対して細胞増殖因子様作用及び抗疲労作用を示す。ロイヤラクチンの構造と肝細胞に対する生理作用との関係は未だ明らかになっていないことから、本年度は、ロイヤラクチンの構造と作用点の明確化に着手した。 1,ロイヤラクチンの一次構造の決定と大腸菌発現ロイヤラクチンの細胞増殖因子様作用の解析 ロイヤラクチンのcDNAのクローニングを試みたところ、ロイヤラクチンのN末端及び内部アミノ酸配列は、蜜蜂の加齢に伴い発現が変化する遺伝子である56kDa bee-milk protein (p56kP-4)の遺伝子産物のそれと同一であり、p56kP-4遺伝子産物は抗ロイヤラクチン抗体と交差したことから、ロイヤラクチンのcDNAはp56kP-4のcDNAと同一であることが分かった。ロイヤラクチンのcDNAは413アミノ酸をコードする1239bpの読み枠からなっていた。更に、大腸菌によるロイヤラクチン遺伝子産物のラット初代培養肝細胞に対する影響を検討した結果、ロイヤラクチン遺伝子産物は、RJ由来のロイヤラクチンと同様にDNA合成促進作用、抗アポトーシス作用を示し、細胞内のMAPキナーゼとプロテインキナーゼB(Akt1)を活性化していた。 2,ロイヤラクチンが作用する肝細胞の受容体の同定 ロイヤラクチンをリガンドとして用いたバインディングアッセイによる解析によりロイヤラクチンが作用する肝細胞の受容体の同定を試みた。その結果、ロイヤラクチンの肝細胞に対する結合は、トランスフォーミング増殖因子(TGF)-αによってのみ特異的に阻害された。TGF-αは、上皮増殖因子(EGF)受容体に作用し細胞内シグナルを活性化することから、ロイヤラクチンが作用する受容体はEGF受容体である可能性が明らかとなった。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] Influence of royal jelly on mouse hepatic gene expression and safety assessment with a DNA microarray2005
Author(s)
Kamakura, M., Maebuchi, M., Ozasa, S., Komori, M., Ogawa, T., Sakaki, T., Moriyama, T.
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Journal Title
Journal of Nutritional Science and Vitaminology (In press)
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[Journal Article] Metabolism of 2α-propoxy-1α,25-dihydroxyvitamin D_3 and 2α-(3-hydroxypropoxy)-1α,25-dihydroxyvitamin D_3 by human CYP27A1 and CYP24A12005
Author(s)
Abe, D., Sakaki, T., Kusudo, T., Kittaka, A., Saito, N., Suhara, Y., Fujishima, T., Takayama, H., Hamamoto, H., Kamakura, M., Ohta, M., Inouye, K.
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Journal Title
Drug Metabolism and Disposition (In press)
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[Journal Article] Purification and characterization of mouse CYP27B1 overproduced by an Escherichia coli system coexpressing molecular chaperonins GroEL/ES2004
Author(s)
Uchida, E., Kagawa, N., Sakaki, T., Urushino, N., Sawada, N., Kamakura, M., Ohta, M., Kato, S., Inouye, K.
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Journal Title
Biochemical and Biophysical Research Communications 323
Pages: 505-511
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