2005 Fiscal Year Annual Research Report
輸入水産物流通の構造・地域間関係に関する研究とその成果の活用
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16780152
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
林 紀代美 金沢大学, 教育学部, 助教授 (70345643)
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Keywords | 水産物輸入 / 流通 / 役割 / シシャモ(カペリン) / アイスランド / カナダ |
Research Abstract |
本年度は,前年度の調整・活動を踏まえて,海外(アイスランド・カナダ)での現地調査・資料収集を実施した。昨年度禁漁であったノルウェーについては,本年度および来年度も禁漁継続が決定されたため,現地での実際の作業状況の観察はできなかったが,関係業者らへの聞きとり調査や資料収集により,課題追求や地域比較に必要な情報を確保し,考察活動をカバーした。また,カペリンの日本国内での加工活動や消費についても,現地調査(鹿児島)を行い,関係業者らへの聞きとり調査等実施した。受入先との調整ができず実施に至らなかった中国での加工活動についても,あわせて概要の確認や情報収集を日本側の関係業者への聞きとり調査等から進めて,考察をカバーした。これらの活動により,カペリン貿易の構造や実際の活動の様子,シシャモ製品の各国での位置づけなどを把握できた。以上の結果は,学会発表(2005年度人文地理学会大会(2005年11月・九州大学))で報告した。現在,学会誌への投稿の準備を進めている。昨年度作業に着手した,北海道産シシャモ調査についての学会誌投稿を本年度行い,現在審査中である。来年度は,食育や教科教育での食料供給の扱いなどの考察も進め,成果の公表・活用に取り組むことをしたい。あわせて,水産物貿易・流通や消費者らの動向などに関わる学会・業界の動き・情報への注目を続ける。学会誌への投稿は,引き続き作業に取り組む。
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