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2004 Fiscal Year Annual Research Report

胸腺上皮細胞におけるタイトジャンクション構成因子の発現とその組識構築における役割

Research Project

Project/Area Number 16790286
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

濱崎 洋子  京都大学, 医学研究科, 助手 (10362477)

Keywords胸腺 / タイトジャンクション / 上皮細胞
Research Abstract

・胸腺発生過程におけるタイトジャンクション(TJ)構成蛋白質の発現パターンの解析
胸腺発生過程の各段階について様々なTJ構成蛋白質に対する特異抗体を用いて免疫染色を行い、その発現を検討した。その結果、胎生11日には重層上皮細胞層である胸腺原基のルーメン側第1-2層の細胞間接着部位にのみ発現を認めた。その後、発生初期から髄質マーカーと同様の発現様式をとり、成熟胸腺においては髄質上皮細胞にのみ発現していた。一方、TJと共に単層上皮細胞の細胞間接着部位に局在するアドヘレンスジャンクション、デスモソームの構成蛋白質は、髄質・皮質両胸腺上皮細胞に発現を認めた。現在、発生の最も初期に認められたTJ構成蛋白質を発現する上皮細胞が胸腺髄質上皮細胞の起源となる細胞であるという仮説の元に、胸腺原基からクローディン陽性細胞を単離する系を確立し、これらの細胞の髄質形成能を検討している。
・胸腺上皮細胞の細胞生物学的解析
髄質上皮細胞株と単層上皮細胞株を用いて各TJ構成蛋白質の細胞内局在を比較検討した。その結果、胸腺上皮細胞株におけるTJ構成膜蛋白質は、単層上皮細胞に認められるような機能的TJの存在を示唆する細胞間接着部位への濃縮像を示さず、ラテラル膜全体に局在していた。膜蛋白質と結合する細胞内蛋白質であるZO-1はドット状の染色像を示し、アクチン骨格は細胞周囲を囲みつつ放射状に伸びた特徴的なパターンを示した。以上より、成熟胸腺上皮細胞のTJ構成分子およびこれらを制御する細胞骨格は単層上皮細胞と異なっていることが明らかとなった。以上の結果は、胸腺発生過程における上皮細胞層のダイナミックな三次元構造への変化に、TJ構成分子の発現・細胞内局在変化が関連することを示唆している。現在、胸腺上皮細胞特有のこれらの形態学的変化を惹起する分子の探索を試みている。

  • Research Products

    (1 results)

All 2004

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] Specific recruitment of SPA-1 to the immunological synapse : involvement of actin-bundling protein actinin.2004

    • Author(s)
      Harazaki M, Kawai Y, Su L, Hamazaki Y, Nakahata T, Minato N, Hattori M.
    • Journal Title

      Immunol Lett 92(3)

      Pages: 221-226

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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