2004 Fiscal Year Annual Research Report
運動によるインスリン抵抗性改善に関わる筋由来遺伝子群のプロファイリングと機能解析
Project/Area Number |
16790320
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
北島 桂子 島根大学, 医学部, 助手 (00332784)
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Keywords | インスリン抵抗性 / 肥満マウス / 運動負荷 / 血糖値改善効果 |
Research Abstract |
肥満/II型糖尿病モデル動物であるob/obマウスは高インスリン血症、高コルチコイド血症、高血糖、インスリン抵抗性、中枢神経活動の変化、過食、褐色脂肪細胞の代謝率の低下、白色脂肪細胞の重量増加、生殖機能の低下などを特徴とする。ob/obマウスに水中運動(30分/日、3週間)を負荷した群(運動負荷群)、運動負荷を行なっていない対照群、および野生型マウスの筋組織から、それぞれRNAを抽出し、単色cDNAマイクロアレイを展開し、発現解析を行なった。 運動負荷開始から空腹時血糖値を経時的に測定した結果、野生型マウスで108.1±16.9mg/dl、対照群で342.7±24.8mg/dl、運動負荷群で270.6±57.6mg/dlで有意差が見られたので、その筋組織を採取し、RNAを抽出した。常法によりcDNAマイクロアレイを展開し、得られたデータを解析した。肥満により発現が低下し、運動負荷により発現が回復する遺伝子をインスリン抵抗性改善因子とし、肥満により発現が上昇し、運動負荷により発現が低下する遺伝子をインスリン抵抗性増悪因子とした。これらの条件に該当する66種類の改善因子候補、82種類の増悪因子候補を得た。これらの遺伝子についてデータベースを用いたホモロジー検索を行い、各候補遺伝子のマウス遺伝子座およびヒト遺伝子座を同定した。さらに日本人ではII型糖尿病の遺伝的素因として、いくつかの領域が発症に関わると報告されていることから(Mori Y. et al.,2002)、該当する領域に位置する遺伝子群を中心に現在、機能解析を進めている。
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Research Products
(1 results)