2005 Fiscal Year Annual Research Report
小児慢性疲労症候群(CCFS)における高照度光治療法の確立
Project/Area Number |
16790582
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
上土井 貴子 熊本大学, 大学院医学薬学研究部, 助手 (90363522)
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Keywords | 小児慢性疲労症候群 / 時計遺伝子 / 高照度光療法 |
Research Abstract |
近年、生体リズムを司る時計遺伝子が同定されて小児型慢性疲労症候群の発症原因の一つに時計遺伝子の異常も示唆されている。そこで時計遺伝子の発現量の周期パターンを評価することは、睡眠と覚醒の異常、ホルモン日内変動などの知見を遺伝子レベルで証明することになると考え、生体リズムの制御機構と遺伝的背景が解明されるならば、睡眠障害に対する治療法への応用が可能となり、特にヒトの時計関連遺伝子の発現に影響が大きいと考えられる高照度光療法が彼らの生体リズムを改善させ、小児型慢性疲労症候群の治療法として確立されることが期待される。まず、昨年度に小児型慢性疲労症候群の患者24人の時計遺伝子を経時的に測定し、ヒトにおけるmPer2,Clock時計遺伝子の発現プロフィールを得た。我々はすでに健常人でのmPer2,Clock時計遺伝子の発現プロフィールを得ており、比較検討する事ができた。その結果リズム異常が有意的に認められた。また、高照度光療法施行し治療の前後での時計遺伝子の発現パターン評価をも施行した。そして本年度、昨年度に得た時計関連遺伝子発現リズムと他の生体パラメーターである臨床学的検討、日内ホルモン解析、深部体温解析との関連を解析して行った。その結果、時計遺伝子発現改善に伴い、他のパラメーターが動いている事がわかってきた。今後は更に遺伝子発現パターンを分類し、治療有効群と治療無効群との比較検討を行って行きたい。
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