2004 Fiscal Year Annual Research Report
ヒスタミンH3受容体の可視化を目的とした新規ポジトロン放出薬剤の開発
Project/Area Number |
16790715
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
船木 善仁 東北大学, サイクロトロン・ラジオアイソトープセンター, 助手 (50261491)
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Keywords | [^<18>F]fluoroproxyfan / ヒスタミンH3受容体 / PET |
Research Abstract |
1.[^<18>F]fluoroproxyfanの合成 [^<18>F]fluoroproxyfanは標識前駆体として[^<18>F]fluorobenzylbromideを用いて標識合成され、92.5-555 MBq(2.5-15mCi)が得られた。[^<18>F]fluorobenzylbromideに基づいた放射化学的収率は5-15%、合成時間は90-120分、放射化学的純度は99%以上だった。従って、得られた[^<18>F]fluoroproxyfanはPET放射性薬剤として使用可能な高収量、高純度であることが示された。 2.in vitro、in vivoにおける[^<18>F]fluoroproxyfanの結合 ラット脳粗膜分画を用いたin vitroにおける[^<18>F]fluoroproxyfanの結合は部位特異性を示し、特に、視床、視床下部への結合が高かった。ヒスタミンH3受容体は視床、視床下部に多く分布していることから[^<18>F]fluoroproxyfanが特異的にヒスタミンH3受容体に結合することが明らかとなった。In vitro ARGの結果も同様に視床、視床下部に高い結合が見られた。in vivoにおける[^<18>F]fluoroproxyfanの分布実験の結果、in vitroと同様にラット脳視床、視床下部に高い集積を示し、非標識体の大量投与によってこの結合は減少した。このことから[^<18>F]fluoroproxyfanはin vivoにおいてもヒスタミンH3受容体に特異的に結合することが明らかとなった。
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