2004 Fiscal Year Annual Research Report
子宮内膜における免疫担当細胞の機能分担と機能発現に影響を与える因子
Project/Area Number |
16790935
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
福井 淳史 弘前大学, 医学部附属病院, 助手 (00321969)
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Keywords | endometrium / implantation / NK cell / IVF-ET / flowcytometry |
Research Abstract |
1.子宮内膜浮遊液中ケモカイン(MIP-1α、MIP-1β)の妊娠成立への関与をみる目的に体外受精・胚移植施行患者の子宮内膜浮遊液中ケモカインの妊娠成立例、妊娠不成立例、流産例における違いを解明するための検討を行い現在も継続中である。すなわち患者の同意のもと体外受精・胚移植施行前周期分泌期子宮内膜を採取し、機械的に分散したうえで72時間培養し、子宮内膜浮遊液中ケモカイン(MIP-1α、MIP-1β)をELISAで測定している。現在妊娠転帰との関連を検討中である。 2.子宮NK細胞(uNK細胞)の機能発現をみる目的に、uNK細胞サブポピュレーションとKiller Inhibitory Receptors(KIRs)、ケモカインとの関連性を解明するための検討を行っている。すなわち患者の同意のもと黄体期子宮内膜日付診時あるいは体外受精・胚移植施行前周期分泌期子宮内膜を採取し、子宮内膜浮遊液を作成した。これを72時間培養したうえで、uNK細胞サブポピュレーションとKIR(CD158a、CD158b)をフローサイトメトリーで測定し、さらに培養上清中ケモカイン(MIP-1α、MIP-1β)をELISAで測定している。それらの関連性を現在検討中である。 3.調査研究費を用いて日本産科婦人科学会(4月、東京都)、日本不妊学会・日本受精着床学会(9月、旭川市)に参加し、本研究の遂行に必要な情報収集を行った。
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