2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16791174
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Research Institution | Aichi Gakuin University |
Principal Investigator |
高橋 亨典 愛知学院大学, 歯学部歯科保存学第一講座, 助手 (70340148)
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Keywords | 誘電泳動法 / インピーダンス / 口腔内細菌測定 / カリエスリスク |
Research Abstract |
近年の保存領域における歯科臨床では患者個々のう蝕に関するリスクファクターを把握し、これをコントロールすることが重要になってきている。現在行われているリスクファクターの判定方法の一つにストレプトコッカス類とラクトバチラス類の細菌数がある。しかしながら、これまでの測定方法では結果を得るまでに一定期間が必要である、または測定を行うために専門的な知識や技術が必要であるといった問題点が指摘されている。 このような背景のなか、報告者はこれまでに細菌の誘電泳動現象を応用した細菌数の測定法であるDieElectro Impeadance Measurement method (DEPIM)を用いることにより口腔内細菌、なかでもう蝕原生菌であることが指摘されているStreptococcus mutans(SM)とLactobacillus casei(LC)の測定を試みたところいずれについてもその数を正確に測定できることを明らかにした。また、この2種の細菌を混在させた場合でも測定ができることが判明した。 平成16年度はStreptococcus mutansと同様にう蝕病原性が高いとされているStreptococcus sobrinus(SS)についてDEPIMによりその細菌数を測定した結果、これまでに測定を行った細菌と同様に正確にその数を測定できることが明らかになった。また、SM、LC、SSの結果を比較したところ桿菌であるLCは球菌のSM、SSよりも測定値は小さくなる傾向を示したことから、DEPIMの測定値は細菌の大きさに影響される可能性があることが考えられた.
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