2005 Fiscal Year Annual Research Report
歯根膜細胞の遺伝子学的検索による抜去歯長期保存法の確立と移植歯の実験病理学的研究
Project/Area Number |
16791207
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
大山 明博 昭和大学, 歯学部, 助手 (80349050)
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Keywords | 歯の移植 / 歯の再植 / 動物実験 / 置換性吸収 / 氷温保存 / UW液 / 冷蔵保存 / 凍結保存 |
Research Abstract |
歯根膜細胞の遺伝子学的検索を行うため以下の実験を行った. (1)細胞の採取 歯根膜組織の採取は矯正治療目的により抜去した天然歯を用い,その歯の歯根中央1/3に付着した歯根膜組織をメスを使い剥離した. (2)細胞の培養 得られた歯根膜組織をout-growth法にて10%FBSを含むD-MEMを培地とし,5%炭酸ガス,95%大気,37℃にて培養し,細胞がコンフルエントに達した時点で継代を行った.実験には継代が3-6代の培養細胞を用いた. (3)細胞の保存 トリプシンEDTAを用いてシャーレより細胞を回収し,D-MEMにて洗浄後,保存液としてD-MEM,凍結保護剤として10%DMSOを添加し,細胞を細胞保存用チューブにて凍結および氷温保存した後,再び細胞培養を行った. (4)RNAの抽出 シャーレにInvitrogen社Trizol試薬を加え溶解させ通法に従いトータルRNAを抽出し,SIGMA Genosys社製amino-allyl RNA amplification kitを用いてcDNAを作製した.2つのサンプルを蛍光標識し,SIGMA Genosys社製Panorama Micro Arrayを使いハイブリダイゼーションを行った.その後マイクロアレイを洗浄し,蛍光スキャナーを用いてDNAチップ上の蛍光量を測定した. その結果,いくつかの遺伝子で発現に差異を認め,その特異遺伝子に着目し,PCR法を用いて特異遺伝子を増幅し,現在解析中である.
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