2005 Fiscal Year Annual Research Report
Nd-YAGレーザーと新規歯科材料を用いた断髄法および根管充填法の確立
Project/Area Number |
16791297
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
松根 健介 日本大学, 松戸歯学部, 講師 (80343581)
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Keywords | Nd-YAGレーザー / 新規歯科材料 / 断髄法 / 根管充填法 |
Research Abstract |
本研究においては、レーザーを用いた後の断髄法および根管治療法の確立を目指している。レーザー照射後の断髄および根管治療を成功させるには処置後のエナメル質および象牙質における辺縁封鎖が治療の成否を左右することが考えられる。そこで、エナメル質表面および象牙質に対してのNd-YAGレーザーの影響について、特に、レーザー照射条件による象牙質の削除の違い、について検討を行った。その結果、Nd-YAGレーザーの照射条件および二酸化チタン溶液を介在させてレーザー照射を行うことによって、軟化象牙質、健全象牙質を選択的に削除できる可能性が示唆された。一方、断髄剤の検討において、新規歯科材料としてアパタイトに着目し、ラットの歯に対し断髄を行い検討したところ、アパタイト担体ではなく炭酸カルシウムやβ-TCPを混合させたものを用いると断髄後の象牙質の遊走が強く起こる可能性が示唆された。また、犬の歯における断髄剤の検討においてラット同様に新規歯科材料としてアパタイトに着目し、犬の歯に対し断髄を行ったところ、アパタイト担体ではなく炭酸カルシウムやβ-TCPを混合させたものを用いると断髄後の象牙質の遊走が強く起こるラット同様の結果を得た。以上のことをベースにより効果を期待できる断髄剤の検討およびNd-YAGレーザーを歯髄組織に直接使用した時の歯髄変化等についてさらに検討を加え、Nd-YAGレーザーと新規歯科材料を用いた断髄法および根管充填法の確立を行っていく予定である。
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Research Products
(2 results)