2017 Fiscal Year Annual Research Report
Herschel and Planck Observations of Filamentary Molecular Clouds and Theory of Star Formation
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16F16024
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
犬塚 修一郎 名古屋大学, 理学研究科, 教授 (80270453)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ARZOUMANIAN DORIS 名古屋大学, 理学(系)研究科(研究院), 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2016-10-07 – 2019-03-31
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Keywords | 星間媒質 / 分子雲 / フィラメント / 星形成 / 偏光 / 星間磁場 / 磁気流体力学 / 電波天文学 |
Outline of Annual Research Achievements |
2017年度はハワイ島にあるJCMTサブミリ波望遠鏡観測所に2回にわたり出張して,JCMTビストロ・プロジェクトのための観測を行った.これは星形成領域の分子雲の偏光観測により星間磁場の分布を調べることが目的であり,本研究課題と直結するテーマである.現在は,そのデータの解析方法について検討を進めている段階にある. また,外国人特別研究員となった初年度(2017年初頭)に行った国立天文台・野辺山45m鏡を用いた牡牛座領域のフィラメント状分子雲の詳細な分子輝線観測について論文 "Molecular filament formation and filament-cloud interaction: Hints from Nobeyama 45m telescope observations" をまとめ,日本天文学会誌に投稿した.現在は査読結果を待っている段階である. また,特別研究員自身のこれまでに続けてきたフィラメント状分子雲の幅の分布についての詳細な研究成果を "Characterizing the properties of nearby molecular filaments observed with Herschel" という題目の論文としてまとめ,欧州天文学会誌(A&Ap)に投稿した.その査読結果を得て現在は改訂作業を行っている. さらに,オリオン分子雲の小領域を高空間分解能で観測するべく,"Investigating the multi-mode hierarchical fragmentation of a star forming filament in the Orion B molecular cloud" という題目の観測プロポーザルをALMA観測所に提出した. これらの一連の研究により,分子雲における磁場構造の解明を進めている.また,国内外の国際会議において多数回講演を行っている.さらに,2018年に開催するフィラメント状分子雲に関する国際会議の準備を精力的に進めている.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究課題に関連する2本の論文を投稿済みであり,研究の進捗状況は順調である.また,国内外の研究会で多数回公演を行っている.
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Strategy for Future Research Activity |
現在投稿中の2本の論文の改訂を進め,本研究課題の期間内に受理させる予定である.また,JCMTビストロ・プロジェクトの観測データについても解析を進め,論文化する予定である.
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Research Products
(10 results)