2016 Fiscal Year Annual Research Report
岡山地域教材の「地方創生資源」としての活用に関する研究
Project/Area Number |
16H00009
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Research Institution | 岡山県立笠岡工業高等学校 |
Principal Investigator |
山本 和雄 岡山県立笠岡工業高等学校, 教員
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Project Period (FY) |
2016
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Keywords | 岡山地域教材 / 地方創生資源 / 文学・道徳教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
【研究目的】 本研究は、2015年度研究「『岡山地域教育資源』の教材化と活用に関する研究」の成果を踏まえ、「岡山地域教材」の「地方創生資源」としての発展的活用・応用方法を探求すること、を目的とした。 【研究方法】 県西部笠岡市の県立工業高校に異動した。そこで、新任校所在地「井笠地区」の教育資源発掘も検討することとした。地元所蔵の基礎・貴重資料の閲覧が不可能な環境であったので、岡山県立図書館・国立国会図書館の資料を利用し、自身でも新たに基礎資料を収集することとなった。このような状況の下、以下の手順で教育資源の「地域教材」化と、「地方創生資源」としての活用実践に取り組んだ。 1 教材開発-著作権の侵害にならない方法を模索しながら教材化を検討した。-近代文学・文化(「地域教材」としての検討は、木山捷平・森田思軒等) 2 資料収集・調査-必要な地域に出張し、基礎資料の収集・調査にあたった。(外部研究協力者との検証、修学旅行の自主研修においても担当班生徒と調査) 3 「公開・試行授業」(2学期実施―3学年3専門科5クラス-国語科、アクティブラーニング試行授業) 4 「公開講座」-一般市民対象に9・10・11月に県立図書館で3回実施。取り扱う教材は、高校授業と共有できるものとし、講座中に本研究に関する意見・感想を聴取、併せて当該講座内容についてのアンケートを実施、高校授業のものと比較検討した。 5 診断的評価→外部研究協力者との検討、形成的評価→校内授業の目標・計画設定、校内助言者の助言 【研究成果】 ・今回、研究開発・使用した『岡山地域教材』には、現代も形を変えて存続している地域・地方独自の産業風土が点描されており、高校授業・生涯学習の場において、老若問わず関心を示す傾向が見られた。 ・この点をさらに深化検証して、『地方創生資源』としての発展的活用法を地道に探究していきたい。
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