2016 Fiscal Year Annual Research Report
1人1台タブレット端末活用を目指した英語アクティブ・ラーニングサイトの開発と普及
Project/Area Number |
16H00110
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
横田 梓 千葉大学, 教育学部附属中学校, 教諭
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Project Period (FY) |
2016
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Keywords | タブレット端末 / ICT / DDL |
Outline of Annual Research Achievements |
○研究目的 今日の英語教育においては, 「アクティブ・ラーニング」を通して, 語彙や文法の知識を実際のコミュニケーションに活用できる力へと引き上げて育成する教材が求められている。応募者の勤務校では2014年度より生徒各自が1台のタブレット端末を持ち, 授業で活用している。また, 応募者は2014年より, DDL(Data-Driven Learning)の実践に取り組んできた。本来DDLは, コンピュータでコーパスを検索し, 得られた英文リストから文法ルールを発見する学習であり, 学習者主体の課題解決型の学びであると同時に, データベースや検索ソフトを利用するという特性上, ICTとの親和性が高いものである。そこで本研究では, 本校で導入されている1人1台タブレット端末を活用し, 新たにデジタル版ワークシートを使ってDDL実践を進めることとした。 ○研究方法 本研究では, 自作のICT教材を活用して授業実践を行い, ①タブレット端末を活用するデジタル版DDLは中学生の英語力向上に寄与するか, ②タブレット端末を活用するデジタル版DDLは従来のペーパー版DDLと比べてその指導効果に差が見られるか, ③タブレット端末を活用するデジタル版DDLに協働学習を組み合わせることによって, 生徒たちの学びの深まりに変容が見られるか, の3点を中心に研究を行った。また, DDL以外にもタブレット端末の利点を活かした教材を開発し, その成果を学会発表や授業公開などの場で公表した。 ○研究成果 タブレット端末を活用するデジタル版DDLには, ペーパー版と同様の指導効果があることが明らかになった(横田2017)。さらにデジタル版DDLでは, 協働学習支援ツールxSyncを活用して個人の記述を瞬時に共有したことで, 情報をシェアするまでの時間が大幅に短縮された。そのため, タブレットを使ってオンライン検索をする時間が確保でき, ペーパー版に比べてかなり膨大な数の英文用例に触れることができた。
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Research Products
(3 results)