2016 Fiscal Year Annual Research Report
クロマキー技術を活用した小学校外国語活動の単元開発と授業実践による評価
Project/Area Number |
16H00218
|
Research Institution | 長岡市立大島小学校 |
Principal Investigator |
高松 敏之 長岡市立大島小学校, 教員
|
Project Period (FY) |
2016
|
Keywords | クロマキー合成 / ICT / 外国語活動 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究目的 : 本研究では, リアルタイムでのクロマキー合成について探り教材化を目指した。更にこの手法を用いて, 日々の教育活動での活用や外国語活動での単元開発を試みた。 研究方法 : クロマキー合成の手法は, 様々なアプリケーションとWebcamやKinectの組み合わせを試し, 授業での使い勝手を考慮しながら最適なものを決めた。この方法をTrinity Valley School(TVS)国際交流履修の6年生(Texas州Fort Worth 市)との動画による交流に取り入れ, 6年生対象の外国語活動で実践して, その有効性を探った。 研究成果 : クロマキー合成を行う方法は次の2点が適当だと判断し, 実践に使用した。 ・Webcam-SparkoCam(Sparkosoft社製)※グリーンバックが必要。 ・Kinect-Kinect No Need 4 Green (David Renton 氏作)※グリーンバックは不要。 授業ではFort Worth 市について調べ活動を行い, 観光地や食べ物等の写真をクロマキー合成で背景にして班毎に英語で紹介する動画を作成した。また, 背景を合成した映像を発表者がモニターできる場を整えた。背景を合成することで自然と身振りが入るのではと期待していたが, 実践では背景を意識した身振りを入れた児童は4割にとどまった。単元後の意識調査では「活動の楽しさ」が高い数値を示した。これは授業毎の振り返りに「楽しい」と書いていた児童が多かったことと一致する。TVS側でもクロマキー合成を使って長岡についての動画を作成したが, 授業者より児童の好意的な反応を聞くことができた。モニター上だが, 仮想的にその場所にいるような映像は児童の活動への意欲を高めることが示唆された。安定したクロマキー合成の方法を得ることができたので, 今後は英語を母国語としない国の交流校の開発や, クロマキー合成の活用の工夫について研究を進めていきたい。
|
Research Products
(2 results)