2016 Fiscal Year Annual Research Report
高等学校物理科および情報科でのアクティブ・ラーニングのための教材開発
Project/Area Number |
16H00219
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
橘 孝博 早稲田大学, 高等学院, 教諭
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Project Period (FY) |
2016
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Keywords | 教育の情報化 / デジタル教材 / プログラミング教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究目的 : 本研究では、高等学校の物理科や情報科の授業で活用できる、オンデマンド・デジタル教材の分析と作成を目的とした。これらのデジタル教材を反転授業やアクティブ・ラーニングの活動に生かすことができれば、授業を効率よく行える。特に、情報科の科目は2単位で、この少ない時数内で学習効率を向上させることが、どの高等学校でも求められている。 研究方法 : 本研究の活動は以下のようなものである。 ①マイコンの教材化を進め実践活動をしている研究者からの情報提供を受けて、プリント基板に電子素子をはめ込む簡単なプログラミング教材を試作した。 ②(CIEC)コンピュータ利用教育学会の北海道支部研究会で、いくつかの実践的な研究の情報を入手した。プログラミング教育やデジタル教材の実践について現状分析を行った。 ③本研究代表者の勤務する高等学校の情報科で使用するテキスト(平成29年度用)の作成を行った。特に高等学校2年生に対して、プログラミング教育を新たに導入した。 ④韓国の情報教育・プログラミング教育の状況視察を行った。現地では、韓国教育学術情報院(KERIS)の研究者および高麗大学教授との小規模な研究シンポジュウムを開催し、情報交換を通して、デジタル教材の活用状況を分析した。この視察で交流できた韓国の研究者および教授が、平成29年夏に来日することとなり、日本で研究会を開催する。 研究成果 : 上記の活動を通して、デジタル教材の活用状況と問題点、つまり生徒のレベルに合った内容を提供することの難しさ、学習の動機付けの工夫も必要である点などを明らかにすることができた。プログラミング教育に於いては、問題解決にどのように生かすがが重要であることも明らかになった。また、物理科の力学分野で実験をまとめた教材や、レポート作成の説明をする教材作製に入った。情報科においても、オンデマンド教材の改訂版作成に着手することができた。
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