2016 Fiscal Year Annual Research Report
廃棄物処理を題材としてESDの視点に立つ体験型環境教育実験テーマの構築
Project/Area Number |
16H00235
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Research Institution | Fukui National College of Technology |
Principal Investigator |
片岡 裕一 福井工業高等専門学校, 教育研究支援センター, 技術長
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Project Period (FY) |
2016
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Keywords | ESD / 廃棄物 / マルチメディア教材 |
Outline of Annual Research Achievements |
ESD(持続可能な開発のための教育)の目的は持続可能な社会を創造する人材の育成にある. ESDには多様な分野の学習が必要であるが, その中でも環境学習は主要な分野の一つである. しかし座学を主体とした教育内容だけでは環境保全への意識向上教育としては不十分である. また, 座学で廃液の処理法について学習しても処理方法を理解するだけであり, 環境教育に対する充分な効果は期待できない。 そこで本研究では, 実体験(廃棄物処理実験)と知識情報(廃液の発生→貯留→収集運搬→中間処理→最終処分を撮影した映像)を組み合わせて、効果的な実験を組み立て理論や技術を習得する事だけを目的とせずにESDの視点を取り入れ環境保全に対する知識習得と意識向上を目指す廃棄物処理を題材とする体験型環境教育実験テーマの構築を行った。その内容としては実体験として過マンガン酸カリウム関連実験で発生した実際の廃液を安全かつ適正に処理する実験内容を構築した。また、マルチメディア教材として廃液発生(過マンガン酸カリウムによる酸化還元滴定)から, 収集運搬(廃棄物処理を処理業者が収集運搬して中間処理場へ向かうまで, 中間処理工程(中間処理場で有害物質を除去し無害化排水と汚泥に分離)までを廃棄物の移動として捉え追跡して撮影する. さらに中間処理されて汚泥となり汚泥が脱水後減容され最終処分場に入るまでを撮影して, 発生から中間処理を経て最終処分されるまでの手順や処理内容が理解できる映像の素材を作成した。また、作成した映像は公開する。
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Research Products
(1 results)