2016 Fiscal Year Annual Research Report
小中学生がインテリアコーディネートを通して3次元空間を把握できる講座の実施
Project/Area Number |
16H00242
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Research Institution | Gifu National College of Technology |
Principal Investigator |
鬼頭 彩 岐阜工業高等専門学校, 技術室, 技術専門職員
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Project Period (FY) |
2016
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Keywords | 公開講座 / 3Dプリンタ / インテリアコーディネート |
Outline of Annual Research Achievements |
○研究目的 本校技術室で実施していた公開講座では、受講者がモデリングしたCGをポストカードに編集して完成させており、モデリングを行っても完成作品が2次元となり、3次元空間の把握や創造が活かせていないという問題があった。 そこで本研究では、3D・CGで室内空間と家具モデルを作成、配置する仮想のインテリアコーディネート体験と、3Dプリンタで出力した造形物とスチレンボードの模型を使った実物でのインテリアコーディネートを体験させる講座内容とした。これにより、小学校高学年、中学生のこども達がインテリアコーディネートを通して、3D・CGデータを実物として把握できるインタラクティブな講座の実施を目的とした。 ○研究方法 CGモデル作成が未体験なこども達でも容易に作業が行えるよう、インテリアコーディネートの内容は「ぼく・わたしの部屋」とし、6畳の直方体の室内空間に机、椅子をそれぞれ1個ずつ配置する内容とした。 机、椅子について、「シンプル」「かわいい」「かっこいい」「自然」の4パターンに適した形状を各2種類、計16個準した。なお、講座前に3DCGにて作成した家具モデルのプロトタイプを3Dプリンタより出力し、最適な縮尺を検討して20分の1に決定した。室内空間は6畳の部屋の20分の1モデルとし、扉と窓が1つずつついている。壁や床の色・模様等は「シンプル」「かわいい」「かっこいい」「自然」の4パターンとし、あらかじめサンプル画像を準備した。 3Dプリンタで出力した家具モデルとスチレンボードで作成した室内モデルを使用して、CG空間と実空間両方を体験させ、3次元空間の把握や創造を促す講座を目指した。 ○研究成果 当日のアンケート結果からは、受講前は3D・CGソフトに興味があると答えた受講生が多かったが、講座を受講してミニチュア家具のコーディネートをおもしろいと感じた受講生が若干増加したことがわかった。
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Research Products
(2 results)