2016 Fiscal Year Annual Research Report
LMSを利用したCAD課題の手書き添削指導システムの構築
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16H00254
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Research Institution | Ibaraki National College of Technology |
Principal Investigator |
山縣 進一 独立行政法人国立高等専門学校機構 茨城工業高等専門学校, 技術教育支援センター, 技術専門職員
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Project Period (FY) |
2016
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Keywords | CAD / ペーパーレス / ICT |
Outline of Annual Research Achievements |
研究目的 : ・高専における機械・電気系の設計製図の科目では、CADが利用されている。一般的に、CADの授業での添削指導は、紙に出力された図面に手書きする事が効率的である。ここに, 電子データとアナログ手法という2つの矛盾する要求が存在する。 ・本研究では、ICTを活用し「印刷しなければ指導できない」という問題を解決することで設計製図の授業においてペーパーレス化を実現し印刷物での添削指導と同等以上の効果を上げること、そして同等程度の時間で指導可能とすることで授業の質を向上できるシステムを構築することを目的としている。また、LMS(Learning Management System : 学習管理システム)として活用が可能であり、教員の課題提出のチェックが格段に効率的になることを目的としている。 研究方法 : ・学生は従前と変わらずCADを用いて課題を作成する。異なることはCADデータをオンラインストレージに保存し、課題提出には印刷の代わりにPDF出力を行うことである。 教員は提出された課題を、タブレット端末を用いて採点を行う。ペン入力を利用し、印刷された図面と同じように手書き感覚で添削を行う。電子データをWEB上で管理することで、学生は授業終了後の添削であっても一定の条件を満たせば次回の授業までに自宅などからでも確認することを可能としている。 ・本研究においては、教員および学生へのインタビューし評価を行う。 研究成果 : ・検証を機械・電気系の3クラスで行った。タブレット端末上で行う採点については、慣れが必要であるものの概ね求めていた成果を得ることができた。オンラインストレージの利用においては、システム上の制約があり課題提出には電子メールを利用せざるを得なかったが、授業毎に課題を別名保存させることで、教員による進捗管理や学生間での課題の不正コピーを確認することが可能となった。しかし、課題提出時の口頭試問が行えないため、間違えた箇所に対するフォロー体制が今後への課題となっている。
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