2016 Fiscal Year Annual Research Report
協働学習や問題作り活動の教育課程におけるモデル化とそのアセスメント
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16H00290
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Research Institution | 愛知県立豊田西高等学校 |
Principal Investigator |
田中 紀子 愛知県立豊田西高等学校, 教員
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Project Period (FY) |
2016
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Keywords | 問題作り活動 / 教育課程 / アセスメント(評価) |
Outline of Annual Research Achievements |
協働学習や問題作り活動などの多様な学習形態を取り入れ、思考力・判断力・表現力を多面的に育成し、子どもたちが将来にわたって数理科学に親しむ気持ちを持ち続けられるような授業展開を試みたいと願いつつ研究を行ってきた。今年度はこの学びの形態のよさを普及するために必要な「教育課程におけるモデル化と教材開発」「アセスメント」の2点を研究の中心に据えた。その研究方法とその成果についてそれぞれ述べる。 1)教育課程におけるモデル化と教材開発 グループで「生徒による問題作り」に取り組ませ発表させると、数学の楽しみを見出すとともに難易度の高い問題を作る傾向がみられ、またストーリー性のある生活に身近な問題も多い。申請者はこの学習形態の良さを認識しており、1CME13(Hamburg)や第98全国算数・数学教育研究(岐阜)大会・第49回秋期研究大会(青森)などの国内外の学会で発表し、また報告書を作成し数学教育分野で広めることができるよう努力した。国内外の研究者との意見交換も重視した。教育課程における問題作り活動の位置づけを明確にするためのモデル化(授業実践のためのフローチャート作成)を試みて、日本数学教育学会で口頭発表した。 同時に教科書研究や数学史・確率論等の数学の探究も継続的に行ってきた。特に数学史の研究成果は、第27回数学史シンポジウム、日本数学会年会(2017年3月)[数学史]で発表した。開発教材についても広く公のものに資する努力をした。 2)アセスメント 協働学習や問題作り活動の手法のよさを明らかにするとともに、アンケート調査による評価(自己評価)や生徒同士による評価(他者評価)に加えてルーブリックによる評価など総合的にアセスメントについて検討し、実践した。このアセスメント(評価)の視点は、勤務校SSH事業における評価(特に課題研究)に活かされている。
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Research Products
(7 results)