2016 Fiscal Year Annual Research Report
ペアプログラミング手法に基づく実験・実習ナビゲーションシステムの開発
Project/Area Number |
16H00360
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Research Institution | Kushiro National College of Technology |
Principal Investigator |
稲守 栄 釧路工業高等専門学校, 教育研究支援センター, 技術職員
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Project Period (FY) |
2016
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Keywords | 拡張現実 / 協調作業 / 学生実験教材 |
Outline of Annual Research Achievements |
【目的】 本研究では, ペアプログラミング手法に基づく実験・実習ナビゲーションシステムの開発を行った. これまで, 複数人の学習者がグループになり協調作業を通した実験・実習を行ってきたが, 知識不足などから実験に消極的な学習者が存在した. このような学習者を支援する「Exナビ」を試作・運用してきた. これは, 実験装置に付いているARマーカーにタブレットをかざすと実体配線図が表示されるなどの機能を持つ. しかし, このナビは特定の実験にのみ対応であること, 学習者に提示する情報量に問題があった. これらの問題点を改善させるため, 試作機を基に, 本ナビゲーションシステムを開発する. 【計画と開発】 ペアプログラミング手法に基づく実験・実習ナビゲーションシステムの機能について説明する. 1. データのモジュール構造 本ナビゲーションシステムでは, メインシステムに埋め込まれていた画面構成などのデータ類を2つのモジュールにした. 1つ目は, 画面構成設定用データである. 2つ目は, 様々な実験の説明用データである. モジュール化することで, 様々な実験に合わせて各モジュール内のデータのみ変更すればよい. これにより, 実験に適したシステムへの変更が容易となる. 2. アドバイス機能の強化 アドバイス機能とは, 学習者が必要とする助言内容を提示する機能である. 本ナビゲーションシステムでは, 学習者が一度に必要とする助言内容を閲覧できるような情報表示方法に変更した. これにより, 学習者が必要な助言を何度も見返すことが容易となる. 【装置および全体の評価】 本システムを3種類の学生実験に導入した. 使用した学習者からは, 助言内容が確認しやすくなり, 実験に取り組みやすかったと評価があった. また, 各実験に適したシステム変更が容易に行うことができ, 学生実験に導入しやすくなった. 今後は, より学習者が実験を通して深く学習ができるよう, システムの改良を検討する.
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Research Products
(3 results)