2016 Fiscal Year Annual Research Report
遠隔操作機能を併用したリハビリテイション支援型車椅子走行訓練システムの開発
Project/Area Number |
16H00361
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Research Institution | National Institute of Technology, Kumamoto College |
Principal Investigator |
上杉 一秀 熊本高等専門学校, 技術・教育支援センター, 技術職員/高専技術職員
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Project Period (FY) |
2016
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Keywords | 擬似車椅子走行体験 / 低速走行 / 遠隔操縦 |
Outline of Annual Research Achievements |
1、研究目的 自力歩行できない入院患者に『車椅子を使用したい』と思わせるための『初心者のための車椅子』として簡単な操作を体験できる装置を製作し、車椅子での走行訓練ができることを目指す。さらに、日常生活で車椅子を使用している患者に対しても雨などで外出できないときに、このシステムを利用して気分転換ができ、リハビリ支援のみならず、ストレスを和らげる効果も期待でき、社会に貢献できる実用性のあるシステム開発を目指す。 2、研究方法 車椅子で実走訓練前の段階として、ウェブカメラを装備した擬似車椅子(以後リモコンカーと記す)を車椅子と同程度の低速で走行させて、擬似的に車椅子走行を体験できるようにした。被験者は車椅子に搭載された制御用ノートパソコンの画面に送られてきた映像を見ながら車椅子の車輪を操作し、遠隔操縦を行い、車椅子を屋外環境で走行させているような仮想車椅子走行システムを構築した。 3、研究成果 被験者にリモコンカーの操作を体験させるとリモコンカーが左右に走行し、意外と真っ直ぐ進まないなど、同程度の力で車輪を回転させたつもりでも腕力の左右差が現れていたのではないかと考えている。慣れてくると上手く操作できるようになり、アンケートでは操作がおもしろく、車椅子の走行訓練にやる気が出そうとの意見が得られた。 今後の課題としては、日常生活で車椅子を使用されておられる方がこのシステムを採用したいと思われるようにするためにもセンサー部の簡易的な着脱、予算的な観点など検討する必要がある。 今回車椅子は台座の上に固定して車輪の回転がフリーの状態で車輪を操作させて実験したが、患者の体重や腕力などの情報も提供して車輪の回転負荷を調整できるようなシステムを考慮する必要もあると考えている。
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Research Products
(1 results)