2016 Fiscal Year Annual Research Report
地域包括ケアシステム上で栄養不良予防を目的とした栄養管理システム構築に関する研究
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16H00533
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
丘 龍祥 山形大学, 医学部附属病院, 薬剤師
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Project Period (FY) |
2016
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Keywords | 栄養管理 / 栄養評価 / FIM |
Outline of Annual Research Achievements |
本システムNSS(Nutrition Support System)は病院での栄養管理を行うシステムであったが, 退院後の施設・在宅療養環境において継続的に適切な栄養評価・管理を行い, 高齢者のサルコペニア・フレイルを未然に防げる「予防」のためのシステムへ改変するために, 研究改良を継続して行っている。 28年度の研究において以下の項目を改良した。 (1)高齢者サルコペニアの栄養評価に適した簡易栄養評価法(MNA)を本システムで稼働可能とし, さらに, 継続的に評価できるようにした。 (2)新たに新発売あるいは修正された濃厚流動食の成分量の追加・更新を行った。さらに含有するアミノ酸量の項目を追加した。また, “日本人のための食事摂取基準2015年版”にも対応出来るようシステムの修正を行った。 (3)施設・在宅療養環境でADL評価を行う目的でFIM(Functional Independence Measure)が用いられるが, NSSでもFIM評価をシステムに導入をした。さらに, 継続的に評価できるようにした。 (4)携帯端末での本システムの利用を考慮し, 画面構成の改良を継続的に行った 以下の項目に関して未だ実現が出来ないため, 今後, 継続して機能追加および改良を行う。 (1)褥瘡経過評価法DESIGN-R法のシステム追加。 (2)Bristol Stool ScaleおよびKing's stool chartによる排便評価システムをシステムに追加。 (3)嚥下評価としてEAT-10によるスクリーニングツールをシステムに追加。 (4)サルコペニア・フレイルの診断基準をシステムに追加。 本システムは栄養管理の経験の浅い医療スタッフに対して栄養管理能力の育成に利用している。
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Research Products
(2 results)