2016 Fiscal Year Annual Research Report
高校生におけるバレーボールゲーム分析の妥当性について
Project/Area Number |
16H00720
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Research Institution | 三重県立名張桔梗丘高等学校 |
Principal Investigator |
宮崎 達崇 三重県立名張桔梗丘高等学校, 教員
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Project Period (FY) |
2016
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Keywords | 高校生 / バレーボール / ゲーム分析 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、学校現場で教育活動を実施している教員と生徒が中心となり、1)専門的な分析用ソフトウエアによるゲーム分析結果と比較することによって、簡易ゲーム分析シートの妥当性について検討すること、2)各体力要素、ドリルやスキルテストのスコアとゲーム時におけるパフォーマンスの関連性について検討すること、3)得点状況(得点到達度や連続得点)と勝敗との関連性について検討すること、の3点を目的とする。 1)県大会1~3回戦(6セット)を分析対象とし、バレーボールのゲーム分析ソフトウエア(有限会社バレーボール・アンリミテッド社製、データバレー4)によるゲーム分析結果と高校生部員が簡易ゲーム分析シートで行ったゲーム分析結果との比較検討を行った。分析項目は、サーブ、レセプション、スパイク、ブロックとした。サーブについては、両分析間で違いは認められなかった。レセプションやスパイクといった項目については、本数や判定に一部誤差が認められた。2)平成26年度~平成28年度の簡易ゲーム分析シートによるゲーム分析結果と各選手の新体力テスト測定項目との関連性について検討した。サーブの成功率と立ち幅跳びの測定値、スパイクの成功率と反復横跳びの測定値との間に有意な相関関係が認められた。また、本研究で実施したサーブドリルのスコアと簡易記録用紙によるサーブ成功率との間には、いずれも関連性は認められなかった。3)平成28年度の地区大会におけるバレーボールスコアブックを利用して、各得点への到達度と勝率、連続得点と勝率について検討を行った。現在は県大会の記録も分析対象に加えて分析を進めている。 今後も測定・分析を継続し、得られた研究成果を日本バレーボール学会等で成果報告したいと考えている。
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