2020 Fiscal Year Annual Research Report
The study of Interactive Robot to be applied the master's skill of Classical puppet play Bunraku
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16H01804
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Research Institution | Osaka University of Arts |
Principal Investigator |
中川 志信 大阪芸術大学, 芸術学部, 教授 (00368557)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
多田隈 理一郎 山形大学, 大学院理工学研究科, 准教授 (50520813)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | ロボット / 文楽人形 / デザイン / 音 / 動き / 骨格構造 / 骨格伸縮 / 胸関節屈曲 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究目的は、人間のように感情豊かに美しく振る舞う文楽人形ロボット2号機創生である。研究内容は、1.文楽人形のメカニズム探究とロボットでの実装、2. 文楽の音・動き・物語のメカニズム探究とロボット適応で現代に受容されるデザイン研究、3. 伝統芸能の能面研究からロボットに最適な顔造形抽出と実装評価である。 研究成果は、文楽人形の首・腕・胴体の伸縮、胸関節屈曲を発見して文楽人形ロボットの新構造を創生できた(特願2019-103572)。その印象評価の結果からも、人に受容される可能性が確認できた。これは現行の人の骨格構造を模して研究開発する人型ロボットの方向性を問い直す成果になる。次に、序破急の漸進的加速や、音高と動きの変化のゆらぎある同期など生物感を醸し出す文楽の音と動きのメカニズムも解明し、能面メカニズムを取り入れたロボットに最適な顔造形も創生できた。 しかしロボット製作の発注先が計画を守らないためロボット完成が2年半遅れ、当初計画していた音・動き・物語・顔のメカニズム実装などによる9割のロボット実験はできず多くの分担者に外れていただく状態が続いた。途中、代表者がロボットを管理運営できない期間も続いた。代表者の手元にロボットが戻ると、その発注先が連絡に出なくなった。ソフトシステムのない完成度の低いハードだけのロボットを、2021年4月から1年延長して、山形大学にゼロに近いところからそのロボット制作を依頼して、印象評価実験のみ行うことができ結果も良好であった。 この状況下でも文科省ユニバーサル未来社会推進協議会で選抜され、2021年7月東京オリパラ開催期間中、文楽ロボットのショーケースをオンラインとその後YouTubeで、また2022年3月NHKニュースなどで研究成果は大きく取り上げられた。今後は、新技術で進化させた3号機を研究開発し、音・動き・物語・造形の実験も並行して行なっていく。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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