2018 Fiscal Year Annual Research Report
幼年期における科学的素養醸成のための科学コミュニケーションに関する学際的研究
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16H01814
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
野上 智行 神戸大学, 本部, 名誉教授 (80127688)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北野 幸子 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 准教授 (90309667)
村山 功 静岡大学, 教育学部, 教授 (40210067)
楠 房子 多摩美術大学, 美術学部, 教授 (40192025)
稲垣 成哲 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (70176387)
山口 悦司 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 准教授 (00324898)
三宅 志穂 神戸女学院大学, 人間科学部, 教授 (80432813)
溝口 博 東京理科大学, 理工学部機械工学科, 教授 (00262113)
杉本 雅則 北海道大学, 情報科学研究科, 教授 (90280560)
江草 遼平 明治学院大学, 心理学部, 助手 (70826239)
小川 義和 独立行政法人国立科学博物館, 連携推進学習センター, センター長 (60233433)
中瀬 勲 兵庫県立人と自然の博物館, その他部局等, 館長 (10081564)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 科学教育 / 科学コミュニケーション / 幼年期科学教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,多様な情報処理メディアが開発され,全世代がその新たな環境下で生きる現代の幼年期の科学教育モデルを情報科学,デザイン学,学習科学,科学コミュニケーション,科学教育などの研究者による学際的連携によって提案することにある.具体的には,(1)高度情報化社会における幼年期の科学コミュニケーションの理論と方法論の確立,(2)多次元的評価(先端技術による客観的評価も含む)を組み込んだ実践プロトタイプの開発,(3)国立科学博物館等の社会教育施設における実践モデルの提案と普及のためのアウトリーチを実施する. 当該年度における研究実績としては,前年度までの成果に基づいて,幼年期の科学コミュニケーションの理論・方法論に基づいた実践プロトタイプ試案を作成するとともに,連携先のそれぞれの博物館・科学館の特性に応じて,実践モデルの試案を策定した.その上で,神戸市立王子動物園,大阪市天王寺動物園などにおいてデジタルコンテンツを活用した複数の実証実験を実施した.具体的には,ARコンテンツの活用や参加型バーチャル環境の提供などであった.これらの成果は,CSEDU2018,CollabTech2018,EdMedia2018などの査読付き国際会議で採択,発表されている.2019年度のEdMedia2019においてもすでに採択されているし,2019年度のESERA,ICOM-Kyotoなどにも複数投稿している(審査待ち).また,国内では日本科学教育学会研究会,日本理科教育学会全国大会などで発表済みである.論文では,日本科学教育学会の科学教育研究や国外のInternational Journal of Education and Research誌などに掲載済みである.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
交付申請書に記載した研究目的は,平成30年度については順調に達成されている.基礎研究・開発・評価も順調であり,研究成果も一定程度のものが刊行され,蓄積されているからである.
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度も当初の予定通り,研究打合せ会議,実践プロトタイプの開発と評価,科学系博物館・動物園等の社会教育施設における実践モデルの実証実験/普及のためのアウトリーチ,研究成果発表を実施する.最終年度の2019年は,とくに成果発表に注力する予定である.
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Research Products
(11 results)
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[Journal Article] Don’t Think, Feel!’: Zoo Learning Support Based on Real Body Interaction with Virtual Environment2018
Author(s)
Tokuoka, M., Komiya, N., Mizoguchi, H., Egusa, R., Inagaki, S. & Kusunoki, F.
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Journal Title
Proceedings of EdMedia: World Conference on Educational Media and Technology
Volume: -
Pages: 1585-1590
Peer Reviewed / Open Access
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[Journal Article] Developing Digital Content that Helps Zoo Visitors Comparatively Observe Animal Exhibits2018
Author(s)
Egusa, R., Ishida, R., Ono, S., Kusunoki, F., Yamaguchi, E., Inagaki, S., & Nogami, T.
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Journal Title
Proceedings of EdMedia: World Conference on Educational Media and Technology
Volume: -
Pages: 1382-1387
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