2018 Fiscal Year Annual Research Report
テーラーメード教育開発を支援するための学習者の読解認知特性診断テストの開発
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16H01819
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Research Institution | National Institute of Informatics |
Principal Investigator |
新井 紀子 国立情報学研究所, 情報社会相関研究系, 教授 (40264931)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
影浦 峡 東京大学, 大学院情報学環・学際情報学府, 教授 (00211152)
松崎 拓也 名古屋大学, 工学研究科, 准教授 (40463872)
犬塚 美輪 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (50572880)
尾崎 幸謙 筑波大学, ビジネスサイエンス系, 准教授 (50574612)
登藤 直弥 筑波大学, 人間系, 助教 (70773711)
菅原 真悟 国立情報学研究所, 大学共同利用機関等の部局等, 特任研究員 (00745052)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | テスト理論 / 読解力 / reading |
Outline of Annual Research Achievements |
リーディングスキルテストに関連して、ふりがなをつけたときとつけないときの正答率の違いについて実証実験を行った結果を認知科学分野のトップ国際会議であるCogSci 2018にて発表をした。Evaluating Reading Support Systems through Reading Skill Test, Teiko Arai, Kyosuke Bunji, Naoya Todo, Noriko H. Arai, Takuya Matsuzaki, Proceedings of the 40th Annual Cognitive Science Society Meeting (CogSci 2018), 査読有り, 100-105, 2018年7月。 また、リーディングスキルテストの設計と2016年から2017年にかけて得られた研究成果を書籍「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」で一般向けに紹介した。この書籍は石橋湛山賞、山本七平賞、大川出版賞、エイボン女性教育賞、日本エッセイストクラブ賞等を受賞した。 加えて、2018年11月には第二回リーディングスキルフォーラムを東京にて開催し、札幌、新潟、名古屋、大阪、福岡の五会場に中継した。参加者は800人を超えた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
計画上は、リーディングスキルテストβを平成32年度までに構築し、その後社会実装する予定であったが、リーディングスキルテストβの受検者が当初予定を大きく超え7万人に達し、そのデータ上でリーディングスキルテストβ版について1-dimensionalityや信頼性が確認されたため、項目応答理論に基づくリーディングスキルテストを構築することに成功し、社会実装を行うことができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
リーディングスキルテストを提供する一般社団法人「教育のための科学研究所」より匿名化加工を施したデータを入手することで、研究の規模を拡大して続行する。特に、小学6年生から中学3年生までリーディングスキルテストを全数調査する自治体と連携をし、①読解力を向上するための授業提案、②授業による読解力向上エビデンスの収集、③発達段階に合わせて「知識」を伝えるためのテキストの工夫、等について、研究を行う。
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Research Products
(5 results)